17世紀の博物館が大量のGIF画像でソーシャルメディアの人気者に…文化施設大衆化の好例

あなたが、オックスフォード大学のBodleian Libraryのような、世界的に有名な、由緒ある文化施設のソーシャルメディアマネージャーに任命されたら、まず何をやるかな? Adam Koszaryがやったのは、任期のまる一年をかけて、そこに保存されている数千もの貴重な文化財を、GIF化することだった。

でもそれは、簡単ではない。オーディエンスのほとんどは、GIFを“ジー・アイ・エフ”と読むような学者や本の虫ばかりだ。上司たちも、新しいことを嫌う学者ばかり。とくに、若者の新しい試みを嫌う。しかもそれをあの奇人MedievalReactsInstagram〕がやるのならともかく、格式高いボドリアン自身がやることか?

でも、ちょっとだけ試しにやってみたら、トップたちも、この歴史的に重要な素材に‘軽さ’を与えることに同意した。そこで、対象は膨大な数になった。Kozaryの1年の任期が終わったとき、彼らはそれを3年延長した。

これらは、バカバカしくておもしろいだけでなく、個人的体験で終わりがちな収蔵品を広く共有するための巧妙な手口だ。たとえばこの、上下反転するmemento moriや、並びを変えられる“ミリオラマ”みたいに:

Koszary自身は、こう言ってる:

美術館や博物館は、知識と理解をネット上で広めるべきだ。でもぼくが学んだのは、それをするためには管理者や館員が人間である必要がある、ということ。そしてインターネットやソーシャルメディアに関して彼らは、それらの新しい文化を肯定し、人びとに話しかける気持ちを持つと同時に、思い切ってリスクを冒すことが重要だ。

まさにそのとおりだ。ソーシャルメディアで成功するとは誰も思わないものが、ここではソーシャルメディアで成功している。失敗も多いだろうけど、うまくいったときの喜びは大きい。

それに、単純にGIF写真集としても楽しい。

(出典: Metafilter)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。