2020年のビデオゲーム関連支出は前年比27%増、新型コロナが追い風に

もしあなたが過去12カ月、ゲーム分野あるいは大きくいうと世界状況をフォローしてきたなら、この記事は大きな驚きとはならないだろう。家に引きこもった人たちがゲームに慰めと気晴らしを求めた結果、2020年のゲーム関連支出は大きく増えた。これは他の消費家電業界の多くとまったく対照的だ。経済の不確実性によって必要不可欠でないものの購入が減っている。

NPDの最新のデータによると、ゲームのハードウェア、ソフトウェア、アクセサリーへの支出は2020年12月に前年比25%増となり、2020年を通しては同27%増だった。特にハードウェアはSony(ソニー)やMicrosoft(マイクロソフト)の次世代コンソールの発売が貢献し、2020年12月の支出額は同38%増の13億5000万ドル(約1400億円)だった。

この数字は、13億7000万ドル(約1420億円)を記録した2013年12月以来の水準だ。同年はXbox OneとPlayStation 4がリリースされた。2020年の新製品のリリースにもかかわらず(限定的な供給に妨げられた)、任天堂のSwitchは12月に再び売上トップになり、PS5とともに1位と2位を独占した。Switchの2020年はコンソールとして2008年のWii以来最も好成績となった。

2021年3月で発売3年を迎えるSwitchは、供給が限定的だったために出だしはスローだった。しかし家で過ごすことを余儀なくされた消費者が新しいソーシャルゲーミングを求める中、「Animal Crossing: New Horizons(あつまれ どうぶつの森)」のリリースのおかげでSwitchは瞬く間にトップに躍り出た。「あつまれ どうぶつの森」は2020年に最も売れたゲーム第3位だった。上位2つは「Call of Duty: Black Ops Cold War(コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー)」と「Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)」だった(前者は2020年12月のランキングでも1位だった)。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Nintendo Switch新型コロナウイルス

画像クレジット:Taylor Hatmaker/TechCrunch

原文へ

(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。