またひとつクラウドストレージの宴が終わった。Amazonは、Amazon Driveの無制限クラウドストレージ・プランを終了した ―― ただしPrimeメンバーは写真用の無限ストレージを引き続き利用できる。
今日(米国時間6/8)から、Amazon Driveの新規登録で無限クラウドストレージを選択できなくなる。代わりに年間11.99ドルで100 GB、59.99ドルで1 TB(以降最大30 TBまで追加1 TBごとに59.99ドル)のいずれかを選ぶ(従来は11.99ドルで写真を無制限に、59.99ドルであらゆるファイルを無制限に保存できた)。
いずれのプランにも5 GBの無料ストレージがついてくる。1本目のヒットは無料、という意味だと思っておこう。
容量無制限プランは、2015年3月に提供が開始されたばかりだ ―― 当時競争の激化する消費者向けクラウドストレージ市場で果敢な行動と評された。そしてなんと、その2か月後にGoogleは無制限容量の写真サービスをスタートさせた。
2年が過ぎた今Amazonは、金庫にデータを預けた人たちを締めつけ始めた ―― クラウドストレージの世界ではよくある話だ。
写真が例外なのは注目すべきだが、これはライバルのGoogleが無制限の写真ストレージを続けているからというだけでなく、写真は個人データの宝庫だからだ ―― サードパーティーが機械学習技術を使ってデータ抽出できる。つまるところ、ユーザーのパーソナルな写真は大容量のデジタルエンターテイメントコンテンツよりもずっと価値が高いということだ。
従来の無制限容量プランのユーザーは、満了日まで利用を続けられる。その後は、自動更新がオンになっていれば ―― そしてデータが1 TB以下なら ―― 自動的に59.99ドルの1 TBプランに移行される。
自動更新を設定していないユーザー、あるいはデータが1 TB以上あるユーザーは、ストレージの管理ページで、新しい制限付きストレージプランのいずれかを選ぶ必要がある。
新しいプランに切り替える行動を起こさず、かつ無料ストレージの割り当てを越えるデータを預けている人は、利用期間満了後にアカウントが「割り当て超過」状態になる。つまり、それ以上ファイルをアップロードすることができず、コンテンツの閲覧、ダウンロード、または削除しかできなくなる。
Amazonによると、この状態にあるユーザーは、180日以内に、コンテンツを削除して総データ量を無料容量いかにするか、有料プランを契約するかのどちらかを選ぶことになる。180日が過ぎると、Amazonが自動的にデータを削除して割り当て以内におさまるようにする ―― 最近アップロードしたファイルから順番に削除していく(Amazonのデータ保持ポリシー参照)。
プライムメンバーは写真用ストレージについては無制限容量が続くので心配しなくてよいが、写真以外のコンテンツは、プライムメンバーであっても割り当て超過になりうる ―― このためプライムメンバーも一部のデータを救うために行動を起こさなくてはならない場合がある。
Amazonは、Driveのユーザーはいつでもプランを変更できると言っている。Driveに保管したファイルはデスクトップアプリのAmazon Driveを使ってパソコンにダウンロードできる。
【日本語版注:6月8日現在日本向けの無制限容量プランは継続されている】
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )