Amazon Echo Dot with Clockはベットサイドでの音声操作に最適、360度スピーカーでない点に注意

スマートスピーカーにとっては慌ただしい数週間だった。Amazon(アマゾン)は9月下旬、EchoとEcho Dotの両方で、新しい丸みを帯びた新バージョンをリリースした。1週間もしないうちに、Google(グーグル)が4年ぶりにGoogle Homeを刷新してNest Audioにリブランド。そして先週にはApple(アップル)は待望の税別1万800円という低価格のHomePod Miniを発表した。

アマゾンは、この3社の中でスマートスピーカーに対して最も定期的なリフレッシュを提供している。EchoとEcho Dotは現在4回目の更新中だ。今回紹介する製品はEcho Dot with Clockとしては2代目だが、本質的には4代目Echo Dotのグループに属する。

最新のアップデートでは、同社はスマートスピーカーのデザインを統一している。Echo Dotは標準的なEchoの小型版のように見える。2つの製品の間にどれほどの機能の違いがあるのか完全にはわからないが、明らかな違いはある。Echoは大きなグレープフルーツほど、Echo Dotはソフトボールほどの大きさだ。

Echo Dotのサイズは、そのコンパクトさから配置に関してはかなり柔軟性がある。私なら、自宅の隅々に設置して間に合わせの音響システムを作っているだろう。ただし、内蔵ケーブルは短い側にあるためコンセントから離れている場合は延長ケーブルが必要かもしれない。

スピーカーの大部分は布で覆われているが、固いプラスチック製の底面はデバイスの背面に向けて上向きに弧を描いており、背面の大部分を占めている。このデザインによって、電源とAUXオーディオ出力の2つのポートを搭載可能にしているが、そのぶんデバイス上のスピーカーの表面積が減っている。従来のホッケーパックのデザインとは異なり、デバイス上のスピーカーの表面積と完全な360度アプローチが制限される。このため、スピーカーは丸型であるにもかかわらず正面を意識して設置しなければならない。

新しいEchoデバイスで注目に値するのは、気候変動への意識を高める取り組みの一環として、デバイスに再生可能素材が含まれることだ。アマゾンの全体的な二酸化炭素排出量の増加についてはここでは触れないが、取り組みの一部がこれらの製品に浸透しているのを見るのは楽しい。同社によると、プラスチックは50%が、対応アダプターを含む織物とアルミニウムはともに100%再生利用だという

セットアッププロセスは、これまでと同様で簡単。接続したEchoアプリでいくつかのボタンをタップすれば、すぐにセットアップが完了するはずだ。ステータスライトリングはデバイスの下部に移動している。これは何よりも現実的なチョイスだった。結局のところ、標準的なライトリングは丸くて布で覆われたデバイスの上部ではあまり目立たない。

Echoは置く場所によって使い勝手が異なる。目の高さくらいが最もいいが、それより下にある場合はリングが見えなくなり、そのリングの表面にどのように光っているか確認する必要がある。個人的には、これは間違った方向に進んでいるように感じる。多くの空白部分が上にできてしまい、デジタル時計搭載というEcho dotとの大きな差別化要因すら薄らいでしまう。

繰り返しになるが、アマゾンは人々がこの製品を目の高さあたりに置くことを想定していると思われる。主にベッドで横になりながら時計を使う場合に適しており、時計自体は十分に明るい。正直なところ、フルスクリーンのスマートスクリーンではなく、シンプルなデジタルディスプレイを搭載している点は歓迎だ。ベッドの近くに置く場合は特にそうだろう。つまり、スクリーンからの一種の避難所となる。最近では、目の前にいない人はいないように見えても、ビデオチャットなどでつながっていることもあるので。

フェイスの用途は限られている。起動時に「Hello」と表示されるほか、当然時刻と天気、音量が表示される。音量は上部にある物理ボタンで調整できる。また、これも上部にあるAlexaボタンを押すと、アシスタントとマイクがオフになるほか、デバイスの下部に赤いリングが表示され、スピーカーがユーザーの会話の聞くのを止めたことが視覚的にわかる。

音質は基本的には従来と同じで、5000〜6000円程度のスマートスピーカーに期待する程度だ。必要なすべての音声機能に対応しているが、デフォルトのホームスピーカーとしては、たとえステレオ構成にできるペアがそろっていても頼りにはならない。しかし、目覚まし時計としては、ぜひ試してみるべきだ。スマートフォンのスピーカーよりは明らかに優れている。

5980円のEcho Dotと、6980円のEcho Dot with Clockの1000円の価格差は少々奇妙だ。将来の世代では、アマゾンはオリジナルのEcho Dotをなくして、Echo Dot with Clock統一するのではないかと予想している。しかしいまのところは、ユーザーに少し余分な費用がかかることになる。

新しいEcho Dotは10月22日に発売される。Echo Dot with Clockは11月5日の発売となる。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon、Echo dot、スマートスピーカー、Alexa

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:TechCrunch Japan)

投稿者:

TechCrunch Japan

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