Amazon2013年Q1業績で予測を上回る。売上22%増の160億ドル、純利益は37%減の8200万ドル

昨期Amazonは、順調な業績を続けウォール街を喜ばせながら、予測を下回る収支でアナリストらを驚かせた。年末商戦を踏まえ予測は高かったにもかかわらず、2012年Q4、Amazonの純利益は45%減の9700万ドルだった。しかし総売上が伸びを続けて22%増の212億ドルだったのは明るいニュースだった。

今日(米国時間4/25)もAmazonはその傾向を維持し、Q4で予測を下回った後遺症がわずかにみられる。本日午後の株式市場閉鎖後、Eコマースの巨人は業績を発表した。キャッシュフローは39%増の42.5億ドル(前年同期は30億ドル)、総売上は22%増の160.7億ドル(同131.8億ドル)だった。

売上160億ドルに対し、1株当たり利益(EPS)0.18ドルと予測を上回った。今日の発表まで、ウォール街の予測はEPSに関してはずっと低く、0.08ドルだった。一方売上予測は162億ドルで、Amazonの売上は160.7億ドルとわずかに下回った。

昨年来変わらぬ市場変動による良否こもごもの結果にもかかわらず、Amazonの株価は上昇傾向にあり、274.70ドルで引けた。これは同社がこの秋に独自のセットトップボックスを販売し、リビングルームにもっとハードウェアを持ちこもうとしているという噂による。

今日の発表でAmazonのファウンダー・CEO、Jeff Bezosは、数字にも減益にも触れず、Netflixに戦いを挑むべく同社のInstant Videoユーザーにオリジナル番組を提供していることを強調した。先週同社はInstant Videoに新しく14本のコメディーおよび子供向け番組をパイロット提供し、たちまち「Instant Videoで最も見られたテレビ番組」になったと月曜日に発表した。

「Amazon Studioはテレビ番組の新しいやり方に取り組んでいる。このパイロットテストは誰でも意見を言えるよう一般公開されている。私にもAmazon Studioチームにもそれぞれ好みはあるが、このアプローチのすばらしいところは、われわれの意見は無関係だということだ。何がレギュラー番組になるかを決めるのは顧客だ。Amazon Originalsがわれわれのプライムメンバーのために価値を生みだすもう一つの方法になることを願っている。」とBezosは今日の収支会見で言った。

他の注目点。Amazonのフリーキャッシュフローは1.77億ドルとなり前年の11.5億ドルから85%減少したが、主な要因はシアトルに購入した事務所スペースに14億ドル支払ったことによる。Q1の経常利益は1.81億ドル、前年同期の1.92億ドルから6%減、純利益は8200万ドルで2012年Q1の1.32億ドルから37%減少した。

Amazonの明るい面は依然として増え続けている。オリジナル番組への移行と、A+E、CBS、FX、PBS、およびScrippsとのライセンス契約によるPrime Instant Videoのセレクションの拡大が奏功した。つまりこれは、Downton AbbeyやJustified、Under the Domeなどの番組や、Food Network、Cooking Channel、Travel Channedl、HGTVなどのコンテンツがみなAmazonにやってくることを意味している。Prime Instant Videoには現在映画とテレビ番組が3万8000本あると同社は言っている。

さらにAmazonは、Safari用の新しいMP3ストアの開店についても大きく宣伝した。これはiPhoneやiPod Touchユーザーが同社のカタログからデジタル音楽を見つけて購入できるものだ。この直前、Amazonのアプリストアの影響力が高まり高い収益の可能性があるいう報道があった。Amazonはこの四半期にiPad、iPad mini用のCloudプレーヤー、AutoRipのアナログレコードへの拡張、Kindle Fire HD 8.9インチモデルも発表した。

著作者や読者にとっても嬉しいニュースがある。Amazonは、業界標準の年2回を越え毎月の著作料支払いを開始すると発表したほか、人気の書籍お薦めサイトGoodreadsを買収した。

全体的に見てAmazonにとって多忙な四半期だったが、中でもAWSは過去数ヶ月間に多数の新サービスを立ち上げ、再度料金を値下げした。今日の発表で同社は、AWSは「2006年の開業以来31回値下げを行い、2013年に入ってからだけでも7回下げている」と言った。

しかし将来に関してAmazonは予測を下げており、次四半期の売上予測は145~162億ドルで、これは2012年Q2の13~26%増に相当する。同じく経常損益は、-3.4億ドル~+0.1億ドルと予測している。言い換えれば損失の可能性がある。

詳細はAmazonのQ1業績発表資料を参照されたい。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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