チップというゲームは、多い方が勝ちというわけではないが、Ampere(アンペア)は米国時間6月23日に、同社の製品ロードマップにある次のチップであるAltra Maxを発表した。Altra Maxは128コアのプロセッサで、クラウドネイティブでコンテナ化されているワークロードを処理するために特別に設計されているという。
しかもそのチップは、2019年に発表された80コアの製品と同じスロットに収まるように設計されている。「これは技術者が新しいチップを使う製品を設計するときに同じスロットを使えるということなので、時間を節約し生産を容易にする」と同社のプロダクト担当副社長であるJeff Wittich(ジェフ・ウィッチ)氏は述べている。
ウィッチ氏によると、彼の会社はメーカーと協力して、新しいより強力なチップのすべての要求を満たすプロダクトの生産が確実にできるよう図っている。「サンプルが出る第4四半期を待たずに現在それをやっているのは、ソケットに互換性があるのでAltraの80コアを使っているプラットフォームでそのまま、120コアの製品を使えるからだ」という。
彼によるとこのコア数の増大を特に有利に生かせるのは、コンテナ化されているワークロードの処理やビデオのエンコーディング、大規模なデータベース、機械学習の推論などだ。
最近の資金調達について語らなかったが、Crunchbaseによると4000万ドル(約42億6000万円)を調達しており、ウィッチ氏によると2020年後半に既存の製品を大量生産できるだけの資金はある、ということだ。
パンデミックの間に安定したサプライチェーンを維持するのはどの企業でも難題だが、2020年の初めにアジアが発声し始めたとき、同社は万一の品不足に備えて必要な部品のバックアップサプライヤーの確保を計画した。ウィッチ氏によると、計画と調整が大変だったが、おかげで現時点では不確実性がある中で製品を世に出すことができているという自信を持っているという。
「1月にはサプライヤーの全面的な見直しが終わっており、サプライチェーンを多様化してあらゆることにすべての選択肢があるようにした。問題が起こる前に、この問題を解決することができた」という。
「誰もがサプライチェーンで抱えるようなトラブルは、うちでもあちこちで起きて、製品の出荷が遅れそうになることもあったが、スケジュール通りにできている」。
同社はすでに開発中の2022年のリリースに向けて計画を始めている。ウィッチ氏によると「テストしているチップは5nm(ナノメートル)のもので、その製品の中核的なIPとその製品の主要な機能含まれており、すぐにシリコンでのテストを開始することができます」という。
最近同社が発表した新しいパートナーはCloudflare、Packet(2020年1月にEquinixが買収)、ScalewayそしてAvnetの事業部であるPhoenics Electronicsなどだ。これらのパートナーシップは、これからも開発を続けていくAmpereにとって市場拡大の契機になる。
同社は、2017年にIntelの元社長であるRenée J. James(ルネー・ジェイムズ氏)が創業した。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)