近々バージョン 5.0以降のAndroidユーザーは、一度端末をロック解除すると、身に付けている間はパスワードを再入力しなくても使い続けられる、“on-body detection” 機能を使えるようになる。
Trusted Places、Trusted Devices、およびTrusted Faceと同じく、この機能はAndroidをセキュアでない状態のままにしておける新たな方法だ。Appleは、iPhone(後にiPadにも)に導入したTouch IDの指紋認証でロック解除を簡単にした。その結果、それまで使っていなかった人もパスコードと指紋認証を設定するようになり、全体のセキュリティーが大きく向上した。
AndroidがLollipopから導入した一連のTrusted機能は、同じ目的に非常に異なるアプローチで取組んでいる。Googleにとって、指紋スキャナーのようなハードウェア部品を使うことは、多数のOEMハードウェアをサポートする上で現実的ではない。指紋スキャナーを持つ端末はごく僅かな上、標準に沿ったものではない。
特別なハードウェアを使わない方法は様々あり(カメラ、Bluetooth、GPS、加速度計等)ユーザーの好みと安心度に応じて自由に組み合わせられる。例えばTrusted Devicesを有効にしてOn-Body Detectionを使わない、あるいはTrusted Placesだけ、Trusted DevicesとOn-Body Detection等々。
On-body Detectionは万能ではない ― 誰かにちょっとスマホを手渡しただけでロック解除が無効になり再度パスワードを入れなくてはならない。しかし、状況に応じたレベルのセキュリティーを得ることとが可能であり、通常パスワード等による安全対策を怠っている人の利便性を第一に考えた機能と言えるだろう。
もしこれがGoogleの他のTrustedサービスと同様であれば、私の望むような一貫性ある動作は得られないかもしれないが、既に端末が内蔵しているセンサーとソフトウェアだけを使うこのやり方は非常にクールだ。Googele Play経由でゆっくりと展開されているようなので、まだの人は時々アップデートをチェックされたい。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)