ゆっくりと、しかし確実に、Nougatアップデートのニュースが出始めている。OnePlus 3とSamsung Galaxy S7/S7 Edgeには近くベータバージョンが載るし、ZTEは最近、Axon 7のアップデートは1月、と発表した。
しかしLG V20や、Google自身のPixel(最新の7.1を搭載)、それに新しいNexus製品の一部のような、スター級のデバイス以外では、この8月晩(おそ)くにベールを脱いだ新しいオペレーティングシステムの、普及のペースは遅かった。
今でもAndroid Developers Dashboardの数字を見るかぎり、思わず口元から、モバイルOSの「ぶ・ん・れ・つ」という言葉が漏れそうになるのを、抑えることができない。上の図は、11月7日で終わる一週間の、Google Play Storeアプリが動いていたデバイスの記録だ。Androidのバージョンは、2.2以降である。
現時点では、Lollipopの各バージョンを集めたものが34.1%でトップ、次位はKit Kat(v.4.4)の25.2%、僅差でMarshmallowが24%だ。Marshmallowは年央には7.5%ぐらいだったから、大飛躍だ。〔現状でN化よりもM化が先行している。〕
しかしMの後継バージョンN、すなわちNougat 7.0は、上図右端に見られるようにわずかに0.3%だ。それは、Froyo〔フローズンヨーグルト〕の0.1%とGingerbreadの1.3%の間(あいだ)になる。目下、Pixelの7.1はリストに現れない。注記は、“0.1%未満は表示されない”、と言っている。