App Storeのクリスマスイブから大晦日までの売上は1550億円超の新記録

米国時間1月7日午前にApple(アップル)は、サービス事業部門の年末の総括を発表した。具体的には、App Store、Apple Music、iCloudに加えて、2019年に始まったApple Arcade、Apple TV+、Apple News、およびApple Cardの実績を報告した。中でも同社が強調したのがホリデーシーズンの記録を作ったApp Storeで、週当たり155カ国から5億人以上がサイトを訪れた。現在までにApp Storeデベロッパーは累計1550億ドル(16兆9246億円)を売り上げたと同社は伝えた。

驚くべきなのは、この売上の4分の1が昨年だけで達成されていることだ。

さらにアップルは、App Storeの多忙だったホリデーシーズンについて述べ、クリスマスイブから大晦日までの間に顧客が使った金額は14億2000万ドル(約1550億円)に達し、2018年を16%上回ったことを発表した。2010年の元日だけで3億8600万ドル(約42,1億円)が費やされた。これは2019年より20%多く、1日の売上の新記録だった。

同社は昨年の無料、有料のアプリとゲームのトップ10も発表し、YouTube、Facetune、マリオカート ツアー、Minecraftがそれぞれのカテゴリーでトップを占めた。一方Apple Arcadeはゲーム数を100タイトル以上に伸ばした。

App Store以外のサービス事業について、同社はいくつか大きな実績について語ったが、売上データは公表しなかった。

例えば、Apple Musicリスナーの50%以上がiOS 13のリアルタイム歌詞表示を試した。同社は、Apple TV+の番組が初年度にゴールデングローブ賞とSAG(映画俳優組合)アワードにノミネートされたことにも言及した。また、Apple Newsが米国、英国、およびカナダで合計1億人以上の月間アクティブユーザーを達成したことも語った。

ポッドキャスティングに関してアップルは、現在Podcastアプリには155カ国で80万以上のタイトルが登録されていることも報告した。ちなみに主なライバルであるSpotifyのタイトル数は50万以上だ。

2019年にApple Payは、世界で150カ所以上の競技場、野球場、アリーナ、エンターテイメント施設で非接触チケットでの入場を可能にし、上海、北京、東京、モスクワ、ロンドン、ニューヨークの各都市では公共機関をApple Payで利用できるようになった。今年はさらに、ワシントンDC、深セン、広州、仏山の各都市および米国のいくつかの大学が加わる予定だ。

セキュリティー面では、iCloudユーザーの75%以上が2要素認証を有効にしていると同社は語った。

「2019年はアップルのサービスビジネスにとって史上最大の年だった。いくつかのワクワクする体験を新たに届ける一方で、ユーザーのプライバシーとセキュリティーを守る基準を定めた」と同社のインターネット・ソフトウェア&サービス担当上級副社長が声明で述べた。「アップルは新しい10年を、驚くべき意欲と当社のサービスを熱烈に支援する顧客への感謝をもってスタートし、世界最高のクリエーター、作家、ジャーナリスト、デベロッパーたちと引き続き働くことを楽しみにしている」。




[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook