App Storeの3G経由のダウンロード制限が100MBに倍増。無料アプリやゲームのサイズも2倍に膨張か

Appleは3Gネットワーク経由のダウンロード制限を50MBから100MBに引き上げた。この変更は700MB超のiOS 7オーバー・ジ・エア・アップグレード公開に伴うものだ。

サイズの増加を最初に報告したのはMacRumorsで、本誌もその後新しい上限を確認した。

Appleの当初のダウンロード制限は、WiFiに接続していない状態で10MBだった。このためデベロッパーは自分のアプリがそれをわずかに下回るように最大限の努力を払ってきた。これは無料アプリやゲームのデベロッパーの間では特に顕著だ。無料アプリは「衝動ダウンロード」に頼っているからだ。〈どこでも〉アクセスできる方が、WiFiオンリーよりも、はるかにダウンロードされる可能性が高い。

App Storeのトップアプリと推奨アプリをざっと見てみると、ダウンロードサイズが驚くほど似かよっていることに気付く。42.6MB、45.8MB、46.4MB、43.9MB。これらはBattle Camp、CastleVille、Dragon Flinga、Deer Hunterといった、いずれもその場でダウンロードして時間をつぶすためのゴミアプリだ。

これが意味しているのは、上限が100MBになればできるだけ早くそこまで膨らますだろうということだ。今のファイルサイズの一致は偶然ではない。Appleが通信回線上で許している最大ゴミサイズ50MBをわずかに下回る値だ。

これによる副作用は、こうした衝動アプリをダウンロードすることが、ユーザーのデータプランに大きく影響することだ。読者がそうするだろうと言うわけではないが、この手のアプリを月に5回ダウンロードすれば500MBだ。これはAT&TのiPhone用最低額データプランの上限の倍以上になる。最低プランの人は月に3回ダウンロードするだけで上限を越える。

すべては、キャリアがデータ通信に関してケチでみみっちくなっているためだ。T-MobileやSprintなど一部のキャリアは「無制限」データプランで市場シェアを獲得しようとしているが、米国ユーザーの大半はメガバイトを金塊のように出し惜しむ悲しいデータプランで契約している。無制限プランを安く使っている世界中の人たちの話は聞きたくもない。

ともあれ、これはもろ手を上げて喜ぶ話ではないが、Appleがこの制限を緩めたことや、データプランに関してキャリアとどう衝突するかは実に興味深い。そして、あの無料アプリたちのサイズはすぐさま2倍になるだろうから、注意すべき問題でもある。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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