Appleは大型画面のiPhoneとiPadをテストしている、とWall Street Journalの最新記事が伝えた。Macメーカーはサプライヤーに対して、4インチ以上、および12インチをわずかに下回るサイズのプロタイプ版スクリーンを発注した。いずれも最終製品は現行の4インチ画面iPhoneおよび9.7インチ画面フルサイズiPadより大きくなる。
phablet[phone + tablet]iPhoneあるいは大型iPad向けの大画面を探求する一方で、同社は今月中に新iPadの生産を開始するとWSJの情報源は言っている。この新バージョンのiPadは、これまでより明るく薄いディスプレイを装備するが、基本的に現在の第4世代iPadとサイズや外見は変わらない見込みだ。新iPadの生産に加え、サプライ業者は先月から量産の始まっている新iPhoneの部品調達に忙しいと同紙は報じている。
Appleによる大画面の試行は全く新しいわけではない。去る6月にReutersが、Appleは4.7および5.7インチ画面を検討中と報じた。Appleのライバルの多くが主要機種に大画面を採用してiPhoneに対する優位性を保とうとしていることから、これは理にかなった考えだ。大画面iPadはやや趣を異にするが、ビジネスおよび教育市場向けには理想的だ。既にAppleは、高価な128GBバージョンのiPadという一部のニッチ向け製品を出しているが、また一つ目的を特化した端末が出てくるのかもしれない。
ちなみに、Appleが大画面機向けにサプライヤーからテスト用部品を調達していることは、製品化されるという意味では全くない。Appleが社内でテストしている物と、最終的に出荷する物とは全く異なり、膨大な数のプロトタイプがR&Dセンターで生まれては陽の目を見ることなく消えている。しかし、少なくとも最新のリークから判断すれば、Appleは大型iPhoneへの思いを深めている。ライバルのSamsungは、Galxy製品ラインでこの大画面スマホの戦いを有利に進めており、Appleの注意を引かないわけはいかない。、
次期iPadおよび次期iPhoneはいずれも現行画面サイズを維持するだろうとWSJや他の噂情報源は言っているので、すぐに出てくることは期待できない。しかし、Appleがこの選択肢を検討しているという事実は、少なくとも大きな変化の可能性が近づいていることを示している。
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(翻訳:Nob Takahashi)