Appleは、音声・ビデオおよびマルチメディア・チャットコミュニケーションのツールである、FaceTimeとiMessageのセキュリティーを改善した。今日(米国時間2/12)から両サービスでは2ステップ確認[two-factor authentication]を利用するオプションが追加された。これは、新しいデバイスでApple IDのメールアドレスとパスワードを使ってiMessageやFaceTimeを利用しようとするとき、信頼されたデバイス経由で入手した確認コードがないとサービスにアクセスできないことを意味する。
このしくみは、iCloudの2ステップ確認、あるいはキーチェーンでAppleデバイス間のパスワードを管理している人ならおわかりだろう。既にiCloudで2ステップ確認を有効にしている人は、FaceTimeとiMessageても有効になる。新たな保護レベルが加わることによって、iMessageの履歴からプライベートな画像を盗まれたり、オンラインでなりすましされたりする危険を減らすことができる。
2ステップ確認は、端末でアカウントから一旦ログアウトして再ログインする時にも発動する。つまり、端末上でアカウントを一時停止したり、システムアップデートやSIM交換をした場合にも、信頼できるデバイスが必要になる。これはAppleの貴重な一歩であり、遠からず同社が全サービスに2ステップセキュリティーを採用する前兆であることを願いたい。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)