Appleは今日(米国時間11/14)、iCloud版iWorkを改訂し、以前開発中であると発表していた機能をいくつか追加した。中心となるのは、コラボレーション用のツールで、iCloudユーザーにGoogle Docsの優れた代替手段を提供することを目的としている。
iCloud上の、Numbers、Keynote、およびPagesがいずれもアップデートされ、現在iCloud.comで利用できる。変更点はアプリ毎にやや異なるが、概ね共通だ。コラボレーション機能の一つに、現在文書を編集しているユーザー名のリストがある。リスト中の名前をクリックするとその人が編集している箇所にジャンプする。コラボレーターが画像を移動したり再フォーマットする様子もリアルタイムで見ることができる。
Appleによる新機能のリストはこちら:
iCloud版Pages、Numbers、およびKeynote、各ベータ共通:
- コラボレーター・リスト:現在文書を編集中のコラボレーターを一覧する。
- コラボレーター・カーソル:文書にいる全員のカーソル位置と選択範囲を表示する。
- コラボレーターにジャンプ:コラボレーター・リストの名前をクリックすると、その人のカーソル位置にジャンプする。
- コラボレーション・アニメーション:コラボレーターが画像や図形を移動する様子をアニメーションで表す。
- プリント:ツールメニューから文書を直接プリントする。
- フォルダー:文書をフォルダーにまとめる。
iCloud版Numbersベータ:
- シートの並べ変え:ブラウザー内でスプレッドシート中のシートの順番を、入替える。
- リンク:HYPERLINK関数てリンクを作る。
iCloud版Keynoteベータ:
- スライドのスキップ:再生中にナビゲーター中のスライドを右クリックしてスキップする。
新しいiCloud版iWorkで文書を開くと、ファイルが変換されるという警告が出ることがある。文書をコピーするか、オリジナルを変換するかを選択できる。変換した場合、新しいフォーマットと非互換の部分を一部失う可能性がある、とAppleは注意している。
もちろんこの新フォーマットは、AppleによるOS XとiOS 7を含む全プラットフォームを横断するiWorkアップデートの一環だ。これで統一が完了し、いくつか機能の欠けているものはあるが、新アプリの足並みが揃った。Appleは最近、一部ユーザーからの批判に答えて、今後数ヶ月のうちにiWorkの機能を一部復活させると発表した。
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(翻訳:Nob Takahashi)