Apple(アップル)は新型iPhoneを発表した。iPhone 11にはSoC(システム・オン・チップ)のA13 Bionicが搭載されている。これは、iPhone XR、XS、XS Maxに搭載されていたA12 Bionicの改良版となる。
問題は、どれだけ高速なのかだ。Appleはまず、スマートフォン向けとして最速のGPUとCPUを設計したと語った。次にX軸のないグラフを提示したが、これはあまり理解の助けにならない。しかしカンファレンスでは後に、A13 Bionicのパフォーマンスのいくつかの詳細が明かされた。
シリコンエンジニアリングでバイスプレジデントを務めるSri Santhanam(スリ・サンタナム)氏は、A13 Bionicの詳細を伝えた。すべてはマシンラーニングのためにある。CPUは1秒間に1兆回の処理ができる。CPUとGPU、そしてNeural Engineはマシンラーニングを実行する際、より高速に協調動作する。
「iPhone 11 Proはスマートフォンのなかでも最高のマシンラーニングプラットフォームだ」とサンタナム氏は語った。
アーキテクチャについては、A12 Bionicと同じ7nmプロセスを採用し、85億個のトランジスタを搭載。これは、69億個のトランジスタのA12 Bionicから大きな進化だ。A13 Bionicは引き続き4個の省電力コアと2個のハイパフォーマンスコアが組み合わされている。
2つのハイパフォーマンスコアは前世代のそれよりも20%高速で、さらに30%省電力化されている。省電力コアは20%高速で、40%省電力化されている。
GPUはアップル独自の3D描画APIであるMetalに最適化されている。これも20%の高速化と40%の省電力化を実現している。最後に、ニューラルエンジンは8コアで、20%高速化し15%の省電力化を果たしている。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)