今日(米国時間9/4)、AppleはiPhoneに史上初めて新しいシリーズを追加した。iPhone 5Cは緑、黄、青、白、赤、金の5色のプラスティック筐体で提供される。フレームはスティール製だがやはりプラスティックでコーティングされている。
プロセッサーはA6、カメラは8メガピクセルだ。Facetimeビデオチャット用のフロントカメラはHDにアップグレードされた。スティール・フレームはアンテナとして機能する。
iPhone 5Cの価格は2年のキャリヤ契約つきの場合、16GBが99ドル、32GBが199ドルだ。BlueTooth 4.0 LE、Wi-Fiはデュアルバンドの802.11a/b/g/nが内蔵される。またiPhone5Cはスマートフォンとしては対応するLTEバンドの数がもっとも多い。Appleがグローバル市場を強く意識していることが分かる。
iPhoneついに拡張される
iPhoneが登場して6年になるが、 これまでAppleは単一モデル政策を固く守ってきた。しかし市場セグメントの多様化とAndroidデバイスとの競争の激化にともない、シリーズを拡張しなければならないという圧力がAppleにかかっていた。キャリヤ契約にともなう大幅値引きによるマーケティングがうまく働かない市場向けに廉価版を投入する必要があった。
そうした市場の一つが中国だ。Appleは中国で確固とした地位を築いているものの、最近はSamsungなどのライバルに追い上げられている。また中国国産メーカーにもシェアを侵食されている。
Appleはこれまで最高級モデルのみを製造し、各市場のトップ・キャリヤにある種ブランドの代表の役割を担わせるという販売戦略を取ってきた。このキャリヤ補助による割引は先進国の大市場では今後も続けられるだろうが、割引なし廉価版iPhoneの投入は市場を大きく広げる可能性がある。9億人のユーザーを持つChinaMobile(中国移動通信)に提供されるならその影響は大きいだろう。
〔日本版:日本のAppleサイトのトップはiPhone 5Cになっている。〕
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)