ファイナンシャル・タイムズによれば、テクノロジー企業のAppleが、自動車製造業のマクラーレンと交渉をしている。読んだ通りだ、間違いではない。これらの交渉は数ヶ月に渡って継続されており、買収か少なくとも戦略的投資につながる可能性があるようだ。
より正確に言えば、Appleが交渉しているのはマクラーレン・テクノロジー・グループである。これはマクラーレン・オートモーティブなどを含む、すべてのマクラーレン関連企業の親会社だ。
マクラーレンはスーパーカーやフォーミュラワンの世界では有名な名前だが、巨大な自動車製造会社ではない。同社の2015年全体の収入は、6億1700万ドル(4億7500万ポンド、626.7億円)と報告されていて、純利益2700万ドル(2080万ポンド、27.4億円)を計上している。
ファイナンシャル・タイムズは、この買収が13億ドルから20億ドルの間(10億ポンドから15億ポンド、1320.4億円から2031.5億円)になると考えている。これは、Appleにとって大きな買い物のように見えるが、同社は、過去にBeatsというもっと大きな買収をしている。
特に自動車の話となると、Appleは何年も秘密の自動車プロジェクトに取り組んでいるという噂がある。
Bob Mansfieldが最近Appleの自動車部門を引き継いだ。同社はまた、最近Didi Chuxing(滴滴出行)に10億ドル(1015.7億円)の投資を行っている。
Appleのエンジニアたちが自動運転テクノロジーに心血を注いでいる一方、自動車製造そのものは同社にとってはまだ未開のエリアである。マクラーレンの買収は、車、エンジン、シャシーその他を作る方法を知る、多くのエンジニアを雇うための方法となり得るだろう。
これはまだ初期のレポートであり、買収交渉も物別れに終わる可能性がまだある。いずれにせよ、Appleが車の世界で真剣なプレイヤーになりたがっていることを見ることはとても興味深い。
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(翻訳:Sako)