今日(米国時間9/7)サンフランシスコで行われたAppleの大イベントで、AirPodsは正真正銘のハードウェア・サプライズだった。もっとも、ヘッドホンジャックが消える話を聞いた人の中には、予想していた人もいるだろう。少なくともBeatsを買収する前、この会社にとってヘッドホンがどこか付け足しの感が否めなかったことは、初代イヤホンに耳がうずいていた人たちなら誰もが認めるところだろう。
新しいヘッドホンの感触は少々違う。もっとも、ヘンドホンジャックをなくすという劇的なことをするからには、変換プラグを同梱する以上の慰めを与えるのは当然ではある(「変換プラグ」という単語を書くのはこれを最後にしたい)。
名前の通り、新しいヘッドホンはAppleのEarpodと同じ商品ラインにあるが、明らかな違いはワイヤレスであることだ。しかしその美的選択は興味深いものであり、ワイヤレスBluetoothヘッドホンの最新トレンドである円形デザインに反している。EarPodsを継承する伸びたしっぽの部分は、耳への納まりをよくするのに役立っている。
実際にどれほど外れにくいかはジョギングでもしてみないとわからないが、JayBirdのスポーツ用イヤホンに採用されているアンカリングシステムのような効果が働いてことは確かだ
音質も悪くない。ただし、Appleイベント後の会場よりも騒然としていない環境で聞いてみるまで、本格的評価は控えたい。
機能面も興味深い。そこにはAppleシナジーの恩恵が見られる。充電ケース(たまたまGlideのデンタルフロスとそっくりに見えるが、それは良いデザインは時代を超越するからだ)から出したほぼその瞬間に、iPhoneとのペアリングが完了する。タッチ機能も備えており、ダブルタップでSiriを起動し、内蔵マイクで命令することができる。
イヤホンを耳から外すと音楽が止まる ― バッテリー節約のために実に嬉しい機能だ。Appleは1回の充電で5時間の利用を約束している。本当なら悪くない数字であり多くの他社製品に勝っている。充電ケースで25時間分充電できることも心強い。
159ドルという価格は、多くのiPhone 7アップグレードユーザーがほぼ必須に感じる製品であることを思うと安いとは言えないが、他社のワイヤレス機と比べれば適正な価格だ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)