Appleが2013年第1四半期の決算を発表した。売上545億ドル(前年同期比17.7%増)、純利益131億ドル(横ばい)、1株当たり利益13.81ドルだった。
あらゆる投資家、アナリスト、評論家たちが、クパチーノの会社から何らとんでもない数字が出てくることを期待していた。なにしろ1年前の同四半期にAppleは、驚異の売上463億ドル、純利益130.6億ドルを記録している。今期のAppleに関するウォール街の共通見解は(Bloombergによる)は、1株当たり利益13.55ドル、売上549億ドルだった。
「540億ドルを超える売上と、7500万台以上のiOSデバイス販売を1四半期で達成できたことを喜んでいる」とCEOのTim Cookは決算報告書で語った。「イノベーションに焦点を当て世界一の製品を作り続けることによって、われわれは当社の製品パイプラインに強い自信を持っている」
ご想像の通り、Appleのこの好調な財務実績は、同社のハードウェア事業の急成長と強く結びついている。第1四半期が始まった直後、同社はその製品ラインに大量のアップグレードと新製品を投入した。これ以上ないタイミングだった。iPhone 5を別にしても、iPad miniの発売は(iPodとMacBookの魅力的な改良と共に)、年末商戦が本格化した際にAppleがあなどれない存在になることを意味していた。
Appleの最近のハードウェア販売状況は、関連する業績報告からある程度把握されていた。Verizonの決算報告で、同社が当四半期に販売したiPhone 640万台のうち1/4がiPhone 5だったことが明らかになった。しかしAppleも、ついに具体的数字を公表した。当四半期のiDeviceおよびMacの売上実績については、Jordan CrookとDarrell Etheringtonが詳しく解説しているが、短かく言えばこうだ。AppleはiPodを1270万、iPhoneを4780万台、iPadを2290万台売った。
Appleは過去1年間、全般的に好調な財務実績を残してきたが、同社の株価は少々波乱に満ちている。年初は400ドル前後を漂っていた株価は、やがて急上昇して2012年9月中旬には705ドルまで上り詰め、その後今月初めの500ドル以下まで下り坂を続けてきた。恐らく最近人々の頭の中を巡っていたのは、果たしてAppleがこの十分好調な四半期成績をもって株価を上昇させられるかどうかだった。長期的影響は未だに不明だが、本稿執筆時点で、Apple株は時間外取引で終値から5%以上下げている。
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(翻訳:Nob Takahashi)