Apple Musicは1年あまり前に、ミュージシャンのためのデータダッシュボードをローンチした。米国時間8月8日、同社はそのプロダクト、Apple Music for Artistsのベータを終了し、新しい機能をいくつか加えた。
まず、iPhoneアプリをリリースしたのでウェブだけのプロダクトではなくなった。ウェブとiOSのどちらでも、ミュージシャンたちは自分の曲が再生された回数や、リスナーの総数、曲が購入された回数などを知ることができる。
また「インサイトセクション」というものができて、そこで重要なデータをいつでも見ることができる。例えば、今度の新曲の最初の週は前の曲の最初のころと比べてどうだったか、ある曲の人気急上昇の時期、再生回数100万回を超えた曲はどれどれかなど。
Appleは昨年、音楽を認識するアプリShazamを買収したが、そのデータもApple Music for Artistsで見られる。これにより、単純にアーティストや曲を探すこと以外のリスナーの行動を知ることができる。それは、どちらかというと自然で自発的なアクションであり、曲を聴いて「おや何だろこれ?」と思ったときにやることだ。またShazamのユーザーはApple Musicのユーザーと必ずしも重ならないから、Apple以外のリスナーについて知ることもできる。
目標は、ミュージシャンに意思決定のためのデータを提供することだ。例えば、ある曲があまり再生されていないと思っても、Shazamでは大量に調べられていたりする。プロモーションの方法や媒体を変えるべきなのだ。
また、地図上で都市を指定して、特定の都市のデータもわかる。これからツアーをやろうとしているとき、訪問先を決めるのに役に立つだろう。また、その都市で予約すべき会場の大きさも分かる。
Appleによると、Shazamも含めてすべてのデータは、Apple Musicがローンチした2015年まで遡れる。アーチストは自分のアカウントを無料で入手できる。
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画像クレジット: Apple
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)