ARでソーシャルディスタンスを確保するグーグルの実験

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的パンデミックから数カ月が経ち、多くの人はすでに2メートル(6フィート)の距離を目視できるようになっていることだろう。しかしまだそのような能力を身につけておらず、またAndroidデバイスを持っているのなら、Google(グーグル)が手助けをしてくれるかもしれない。

グーグルのExperiments with Googleコレクションの最新プロジェクトであるSodarは、WebXRを使ったシンプルなブラウザベースのアプリで、モバイルデバイスでのAR(拡張現実)によるソーシャルディスタンスを提供する。Android端末のChromeブラウザでサイトにアクセスするとアプリが起動し、カメラを地面に向けて移動させると、ドット状のマトリックスで平面を認識する。

画面を移動させると、周囲2メートル(6.6フィート)が確認できる。これは新型コロナウイルスの拡大を抑制するためにCDC(米国疾病予防管理センター)が推奨している距離だ。同センターは、これを「約2本の腕の長さ」だと説明している。このアプリは技術的なデモという意味合いが強く、また将来的にはスマートグラスがその役目を置き換えることになるかもしれない。

一方で、他人や病気の媒介物から適切な距離を保つためにスマートフォンをかざすことは、昔ながらの常識に比べると少々現実的ではない。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

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