AtlassianがスウェーデンのMindvilleを買収、企業の資産管理ツールを自社ラインアップに加える

米国時間7月30日、AtlassianはMindville買収したことを発表(Mindvilleリリース)した。スウェーデン拠点のMindvilleは、バグトラッキングや課題管理、プロジェクト管理などに使われるAtlassianのJiraを利用する企業向けの資産管理ツールを提供している。その1700あまりの顧客の中には、NASAやSpotify、Samsung(サムスン)などもいる。

画像クレジット: Atlassian

この買収でAtlassianは、資産管理サービスツールを自社サービスに加え、新しい市場に進出する。Mindvilleの主力プロダクトであるMindville Insightsは、企業のITやHR、営業、法務、施設などの部門を支援し、各部門が企業全体の資産を追跡するのに役立つ。資産の種類やタイプは特定しないが、Atlassianのユーザーベースから考えると、サーバーやラップトップなどIT関連の資産が対象になるだろう。物理的な資産のほかに、AWSやAzure、GCPなどのクラウド上のサーバーも自動的にインポートでき、またService NowやSnow Softwareなどのサービスへのコネクターも開発している。

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Atlassianの技術チームのトップを務めるNoah Wasmer(ノア・ワズマー)氏は本日の発表で、新市場について「Mindville Insightはエンタープライズに彼らの資産とサービスの完全な可視性を提供するが、それは優れた顧客サービスと従業員サービスの体験を提供するために欠かせない要素である。これらの能力はITサービスの管理の要であり、Atlassianがかねてから継続的に強力な勢いと成長を見ている市場でもある」と語った。

Crunchbaseによると、Tommy Nordahl(トミー・ノルダール)氏とMathias Edblom(マティアス・エドブロム)氏が共同創業したMindvilleは、これまで外部資金を導入してこなかった。また、Atlassian、Mindvilleはともに買収の価額を公表していない。

Code BarrelなどのAtlassianの最近のそのほかの買収と同様、MindvilleもすでにAtlassianのパートナーであり、そのサービスをAtlassian Marketplaceで販売して成功していた。

前出のワズマー氏は「この買収はAtlassianのITサービス管理への投資の延長線上にある。投資の最近の例としては、インシデント管理のOpsgenieや、コード不要の自動化を提供するAutomation for Jira、会話型チケット作成のHalpなどの買収が挙げられる」と語る。

Mindvilleのチームによると、同社は既存の顧客のサポートを続け、Atlassianは引き続きInsightのツールを利用するが、同時にJira Service Deskとの統合も進めていく。Atlassianによればこの統合は、自社の資産へのより完全な可視性を与え、企業がより良い顧客サービス体験と従業員サービス体験を提供できるようになるという。

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一方Mindvilleの創業者は発表声明で「MindvilleのInsight系列のプロダクトは多くの業界と多様な分野で重用されてきた。中にはとても意外な業界や分野もある。しかし、一番人気のある分野といえばIT サービス管理であり、そこではInsightが、すべての関連資産をインシデントや変化、問題、リクエストなどに結びつける重要な役割を演じる。弊社のソリューションとAtlassianのプロダクトを組み合わせれば、より高度なサービス管理のためのより緊密な統合化が可能になり、そしてそれは根底にある資産データから力を得るものである」と述べている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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