AT&T、Crunchyrollを約1200億円でソニーに売却へ

AT&Tは米国時間12月9日、アニメストリーミングサービスのCrunchyrollをソニーのファニメーションに11億8000万ドル(約1200億円)で売却すると発表した。

発表によると、Crunchyrollは9000万人の登録ユーザーと300万人の有料会員を抱えているという。このサービスは2006年にファンが字幕をつけたコンテンツ(海賊版も多い)のサイトとしてスタートしたが、ゲーム、マンガ、グッズに加えて、公式ライセンスのアニメも配信するようになっている。

しかし、親会社であるAT&T/WarnerMediaのストリーミング戦略は現在、新サービス「HBO Max」だけに集中しているようだ。また同社はFilmStruckのようなスタンドアローンのストリーミングサービスを停止し、DC Universeをストリーミングからデジタルコミックに移行した。

そのような流れから、ファニメーションの方がCrunchyrollにフィットする可能性が高い。ファニメーションはアニメ配信にも特化しており、2017年にはソニーが過半数の株式を取得している。現在はソニー・ピクチャーズエンタテインメントとソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるアニプレックスの合弁会社として運営されている。

ソニー・ピクチャーズ会長兼CEOのTony Vinciquerra(トニー・ヴィンチケラ)氏は声明の中で、「Crunchyrollをソニーファミリーに迎え入れることを誇りに思います」と述べた。「Funimation、そしてアニプレックスとソニー・ミュージックエンタテインメントジャパンの素晴らしいパートナーを通じて、私たちはこのグローバルなアートフォームを深く理解しており、世界中のオーディエンスに優れたコンテンツをお届けできる体制を整えています。Crunchyrollと一緒に、ファンの皆様に最高の体験を提供し、日本やその他の地域のクリエイター、プロデューサー、パブリッシャーの皆様に大きな機会を提供していきます」。

今回の発表には、Warner Mediaの最高収益責任者であるTony Goncalves(トニー・ゴンカルブス)氏の声明も含まれており、同氏は「Crunchyrollのチームが短期間でデジタルメディア分野にて成し遂げたことを大変誇りに思っています」と述べている。

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画像クレジット:SOPA Images / Getty Images

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)

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TechCrunch Japan

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