Audibleがハリー・ポッターのオーディオブックをストリーミングで無料公開

ハリー・ポッターのオーディオブックを買おうとしたことのある人なら、気を付けなくてはいけないことがあることに気づいただろう。まったく異なる2つのバージョンが存在する。米国で最もよく聞かれているバージョンは俳優のJim Dale(ジム・デール)氏が朗読している。英国バージョンはStephen Fry(スティーブン・フライ)氏だ。

どちらがよいか?そこには立ち入らない。それはすでにインターネットで10年以上議論が戦わされれていることだ。しかし私は、米国でスティーブン・フライ版を(合法的に)入手するのは非常に苦労するということは言っておきたい。国が異なると、販売権やライセンスも異なるからだ。

4月1日に、ルールが少し緩和された。ただし第1巻だけだ。Audible(オーディブル)は、スティーブン・フライ版の「ハリー・ポッターと賢者の石」をネットで無料公開した。別途通知があるまで継続される。

Audibleはこれについて、 J・K・ローリング氏の「#HarryPotterAtHome プログラム」の一環として行っていると言っている。このプログラムで著者は、新型コロナ蔓延で家に閉じこもっているであろう多くの子供たちにこの物語を伝えるために「著作権許諾を緩和」している。同じプログラムは、教師が自分でシリーズを生徒に朗読しているビデオを、著作権争いに巻き込まれることなく公開することも許している。ただし、教育用の閉じたプラットフォームに限られ、YouTubeなど該当しない。

なお、細かい注意点がいくつかある。

  • 北米に住んでいる人がフライ氏の朗読にはまった場合、別の巻のフライ版を見つけて輸入することは本人次第。Audibleのアカウント登録をしている場合でも、シリーズの他の巻はジム・デール氏が読んでいる。念の為に言うと、デール氏のバージョンは素晴らしい!2つは違うだけだということを知ってほしい。
  • このオーディオブックはノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどで利用できるが、ストリーミング再生のみなので、インターネットのあるところで聴かなくてはいけない。

ハリー・ポッターのストリーム版やAudibleの無料ストーリープログラムで公開されている家族向けオーディオブックは山ほどある

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。