AWSがEC2のリソースの無駄遣い指摘ツールを立ち上げ

AWSのEC2のユーザーに、ちょっと便利なアップデートが登場した。米国時間7月24日、AWSはEC2 Resource Optimization Recommendations(EC2のリソース最適化の推奨)と呼ばれる新しい機能を立ち上げた。その名のとおり、ユーザーにリソースの最適利用に関する推奨を行う。派手に目立つような機能ではないが、ユーザーのお金を相当節約してくれるだろう。ついでに、担当者であるあなたの昇進もあるかもしれない。

このリソース最適化ツールはユーザーのEC2の使い方を見て無駄な部分を見つけ、その状況に合った推奨をする。そのためにユーザーのリソース使用履歴やCloudWatchの測定値、そしてユーザーの現在の予約量などを調べる。

Screen Shot 2019 07 10 at 11.20.43 AM 1024x426

そして遊んでいるインスタンス(CPUの利用率1%未満)を見つけたら、ユーザーにシャットダウンを推奨する。それは、まあ当たり前だ。利用率の低いインスタンスに関しては、3つの新しいサイズを提案し、その中から利用目的にいちばん合ったものを選ばせる。

なお、この機能が提供されるのは標準的なEC2インスタンスのみで、GPUインスタンスには適用されない。

この新しい機能はAWSの全ユーザーが利用できる。窓口はAWSのコスト管理スイートで、そこで既存の予算管理ツールの仲間入りをする。AWSの料金体系を単純明快と褒める人は一人もいないから、一見小さな機能でも相当大きな節約効果を生むこともある。

Screen Shot 2019 07 10 at 11.27.06 AM 1 1024x701

画像クレジット: Ron Miller/TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。