米国時間9月9日、Metadata.ioはシリーズAで650万ドル(約6億9000万円)を調達したと発表した。
同社の200万ドル(約2億1000万円)のシードラウンド(未訳記事)を筆者が事にしたのは4年以上前だ。その時、共同創業者でCEOのGil Allouche(ギル・アルーシュ)氏はプロダクトについて、B2Bのマーケターが既存のセールスリードに似ている人々を広告のターゲットにするものだと説明していた。
その後、同社のプロダクトはGA版になった。シリーズA発表の前日にアルーシュ氏は筆者に対し、プロダクトが「セールスとマーケティングスタックのための真のミドルウェア」になったと語った。
アルーシュ氏は「単にインサイトを得られるだけではない。マーケティングの実施におけるボトルネックである人間をスキップできる」と述べた。さらに、マーケティングチームの効率が上がり、退屈な作業を大幅に減らせると補足した。「あなたがクリエイティブやコンテンツを得意とするドン・ドレイパー(ドラマの登場人物)なら、それに時間を使うべきだ。Excelのスプレッドシートに費やすのではなく」。
同時に、広告のターゲティングは今も同社の重要なサービスだ。例えば新しいプロダクトのMetaMatchを使うと、広告を出す際にFacebookやLinkedIn、またプログラマティックディスプレイ広告でカスタムのオーディエンスを決めてターゲットにすることができる。
アルーシュ氏は、新型コロナウイルス感染拡大以降、需要が「相当大幅に」増えたことにも言及した。デジタル広告の大きなトレンドとは逆だが、B2B企業は依然として顧客にリーチする必要があり、対面でのイベントのような従来型のツールは今は使えないと同氏は述べた。
さらにアルーシュ氏によれば、Metadataは14億件の顧客プロフィールのデータベースを保有しており、プライバシーの規制や広告追跡の制限に関して有利だという。
Metadataのプラットフォームは、Zoom、Drift、Pendo、Udacity、Vonageなどの企業で使われている。
今回の資金調達を主導したのはResolute Venturesで、Greycroft、York IE、Stormbreaker、Eloqua創業者のMark Organ(マーク・オーガン)氏、Segment創業者のIlya Volodarsky(イリヤ・ボロダースキー)氏などが参加した。
オーガン氏は発表の中で次のように述べた。「Metadataはよくあるマーケティングテクノロジーではない。同社は創業時から退屈な手作業を減らすことでマーケティング業務を変えてきた。そこから今日に至るまで、デマンドジェネレーションを超えるカテゴリーを創出して、自律的なマーケターを実現している。これから必要とされるのはそのようなマーケターだ」。
画像クレジット:SurfUpVector / Getty Images
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(翻訳:Kaori Koyama)