Telegraphの今朝(米国時間5/16)の記事によるとBBCは、Netflixのような会員制ストリーミングサービスの創設を検討しているらしい。
このサービスはBBCと競合する民放大手ITVとの共同事業になり、ストリーミングを送出するインフラとしてはBBCのiPlayerが使われるようだ。
これまでのBBCの主な収益源は、政府が決めている受信料で、これはテレビ放送を受診ないし録画できる機器を持っている世帯や企業が必ず払わなければならない。
世界最古の(そして最大の)国営放送企業であるBBCは、コンテンツのストリーミング提供に、未来の風を感じ取っているようだ。私たちは今徐々に、あらゆるコンテンツが一括提供される形から、見たいものだけを自由に選んで見るオンデマンドの時代へ移行しつつある。
BBCの定款の更新を概説している、先週発表の白書の中で文化大臣のJohn Whittingdaleは、新たな会員制サービスなど、そのほかの収益源の導入を要求している。
白書の発表後のTelegraphのインタビューでWhittingdaleは、会員制サービスの拡張はBBCの考えであり、政府はそれを奨励する、と言っている。
Telegraphから引用しよう:
彼らがその種のものを探求したいのなら、われわれはそれを奨励する。未来には、すべてのテレビがオンラインで提供されるようになるかもしれないし、そうなれば任意の会費制への移行がより現実的な可能性になる。そのため、世界の変化の方向性を見据えているBBCは、‘iPlayerから本放送以外の新しいコンテンツを配布するのではなくても、そのようなオンライン化の未来に備えるべきだ’、と言っているのだ。
記事は、サービスの名称が’Britflix’になるかもしれない、と言っている。まさしく、Netflixとの競合を意識したネーミングだ。
Telegraphの情報筋によると、BBC放送のコンテンツだけでなく、NetflixがOrange Is The New BlackやHouse Of Cards、Making A Murdererなどでやってるように、オリジナルコンテンツのストリーミング提供も今後はありえる、という。House Of Cardsは元々90年代のBBCの番組だ。
BBCからの公式発表はまだないが、あらゆる兆候から見て、会員制ストリーミングサービスの開始はほぼ確実なようだ。