Bingが多様な環境への適応を目指しデザインを一新, 普遍的なデベロッパプラットホーム化を志向

最近は検索エンジンをデベロッパプラットホームとしても位置づけたいと志向しているMicrosoftが、そのBingのロゴとユーザインタフェイスを一新した。

Bingの新しいロゴと検索ページの新デザインは、Microsoftが全社的に徐々に行っているヴィジュアルのリフォームの一環だ。Bingのロゴのリフォームは、“シンプルでリアルでダイレクト”を志向し、Microsoft社のロゴと同じSegoeフォント(の別バージョン)を使っている。前のロゴではドットだけオレンジ色だったが、今度は全体がオレンジだ。Microsoftの、4色の旗の形をしたロゴの右下の配色が、これと同じオレンジ色だ。

検索結果ページのレイアウトも一新された。下図でお分かりのように、これまでのような単純なリンクのリストはなく、対話的な要素がいろいろ増えている。

しかも結果は単なるページのリンクではなく、ページ内の、クェリとの関連性の強い部分を見せる。だから逆に言うと、より詳しいクェリが可能だ。Autosuggestツールのビジュアルバージョン的でもある。検索結果ページのPole Positionと呼ばれる部分には地元の天気予報が表示され、1年前に発表されたSnapshotと呼ばれる場所には、何かのトピックや関連リンクに関する概要情報がある。Facebookなどのソーシャルネットワークからコンテンツを取り出すBingのソーシャル検索は、一つのサイドバーへと統一される。

Bingはこれらの新機能により、XboxのコンソールやWindows Phonesなど多様なプロダクトとの統合が容易になり、またユーザの将来の検索クェリも予測できるようになる。そしてさらに重要なのは、全社的取り組みによりBingは単なる検索エンジンからプラットホームにもなることだ。6月にMicrosoftは、Bingをデベロッパプラットホームとして公開し、Bingの普遍的な機能(ユーザインタフェイス、OCR、地図、データの視覚化など)を使ってWindows 8~8.1やXbox Oneも含む多様な環境向けのアプリケーション開発を可能にする、と発表した。当時、本誌のFrederic Lardinoisが書いたように、Bingを多様なアプリケーション開発が可能な普遍的なAPI集合としてデベロッパ向けに公開することは、今後MicrosoftのGoogleとの競合がよりやりやすくなることを意味する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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