SEC(証券取引委員会)はWinkelevossのbitcon ETF申請に関する裁定を発行し、その内容はbitcoin支持者にとって良いニュースではなかった。規制当局が申請を却下した主な理由は、bitcoinを取り巻く規制が整備されていないためだ。
承認されていれば、一般大衆が米国の株式市場で取引されている株式をETFで買うだけでbitcoinに投資できるはずだった。
ETFが承認されれば、デジタル通貨には投資したいが自分で購入することには抵抗のあるウォール街や一般投資家の人々に門戸を開くことになる。そうやって新たな投資家が参入することでbitcoinの価格は上がる。
しかし、ニュースが出回るや否やBitcoinの価格は1295.00ドルから約22%安の1000ドルに急落した。その後1120ドル前後で安定しているが、これでも14%下がっている。
裁定に関するSECの説明によると、Bitcoin ETFは、商品の扱われる市場を証券取引所が規制、監視するとしている現行規則に沿っていない。要するに、現在bitcoinが取引されている市場は、そこを利用して現金化を行うETFに十分対応できるだけの規制が存在していないということだ。
Tyler WinklevossはForbes宛てにメールで声明を発表した。「われわれは今も楽観的でありCOIN[ETFが提案するティッカー・シンボル]を市場に登場させることに全力を注ぐ。今後もSEC担当者と調整を進めるつもりだ。われわれがこの旅をスタートさせたのは4年近く前であり、目標を達成させることを強く決意している。規制と監視はあやゆる市場の健全を保ち投資家全員の安全を取るために重要であるというSECの考えに同意している。
現在これ以外にも2件、bitcoin ETFの申請が審査中だが見通しは芳しくない。なぜなら当局が問題にしているのはWinkevossのETFそのものではなく、bitcoin全般を取り巻く規制が整っていないことだからだ。この問題は、bitcoin市場が十分に成熟して既存の株式、商品相場、デリバティブ等の市場と相容れる規則が作られるか、証券取引法がbitcoinを例外とするよう改訂されるまで続くだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)