ソニーに対して「The Interviewをオンラインで公開せよ」と求める声が強い。しかしソニー・ピクチャーズのCEO、Michael Lyntonは「この映画を公開してくれる有力なオンデマンド・ビデオサービスがない」と述べた。
Guardians of Peaceと自称するハッカー・グループの大規模な攻撃の後、多くの大手劇場チェーンがクリスマスの上映日程からこの映画を外した。ソニー・ピクチャーズは劇場の態度のせいで公開をキャンセルせざるを得なくなったと説明した。 「われわれは劇場を所有していない。われわれは劇場で何が公開されるかを強制できない」とLyntonは弁解している。
ソニーは「別の公開方法を検討する」としている。Netflixで公開せよという声もある。Sonyの法律顧問、David Boiesは、Sonyは実際その方法も検討しているとして、「公開が完全にキャンセルされたわけではなく、遅れが出ているだけだ。いずれ公開される」とMeet the Pressで強調した。
ピア・ツー・ピアファイル共有ネットワークのBitTorrentは、この北朝鮮の指導者金正恩の暗殺をテーマにしたコメディー映画について「われわれのネットワーク上で公開すればよい」とソニーに提案した。BitTorrentはこのネットワークがこのような場合の公開プラットフォームとして最適だと信じている。
BitTorrent BundlesはPirate Bayのような違法海賊サイトとは異なり、ファイルを合法的に共有、ダウンロードできる仕組みだ。共有は無料でもよいし、著作権者のコントロールによって有料にもできる。Thom Yorkeは新アルバムをBitTorrentと契約して、この方式で9月にリリースした。
BitTorrentは「ソニー・ピクチャーズにこの申し出をしているが、まだソニーの幹部からの回答がない」と述べた。TecCrunchもソニーに問い合わせたが回答がない。なんらかの進展があればフォローする。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)