BLEでIoT家電を制御できる最新スマートリモコンNature Remo 3が登場、カーテン開閉ロボmornin’ plusと連携

Natureは6月24日、同社が開発・販売中のスマートリモコンシリーズの最新版「Nature Remo 3」を発表した。本日から数量限定で特別価格8980円で先行予約を受け付ける。発売(出荷)は7月中旬~8月上旬を予定している。なお実際の操作には、iOS 12.0以上、Android 6.0以上に対応したiPhoneやAndroid端末が別途必要になる。

従来のNature Remoシリーズは、GPSと温度、湿度、照度、人感の各種センサーを搭載するNature Remoと、GPSと温度センサーのみを搭載するNature Remo miniなどがあった。新登場のNature Remo 3は、Nature RemoにBluetooth Low Energy(BLE)を搭載した高機能モデルとなる。デザインも刷新され、従来モデルに比べてコンパクトになったほか、採用部品の見直しなどで各種センサーの精度も向上させている。

BLEはその名のとおり、低電力で稼働する近距離無線通信の規格で、対応機器同士での各種無線通信が可能だ。具体的には、BLE搭載家電の遠隔操作などを実現する。BLEは赤外線などの光とは異なり指向性は弱いので、各機器との通信に死角ができくく、部屋の形状の影響を受けずに確実なリモート制御が可能になる。

BLE搭載の第1弾として、ロビットが提供するカーテン自動開閉ロボ「mornin’ plus」(モーニンプラス)」と連携する。mornin’ plusは専用のスマートフォンアプリで、カーテンの開閉やタイマー設定が可能だが、これをNature Remoシリーズの専用スマートフォンアプリ「Remote」で、ほかのIoT家電と一元管理できるようになる。

Nature Remoシリーズは、Amazon Alexa、Googleアシスタント、アップルのSiriを使った音声操作に対応しているので、対応スマートスピーカーを用意すれば、カーテンの開閉も音声で実行可能だ。

Nature Remo Eのスマートフォンアプリの操作画面

さらに同社は、各家庭に設置されている電力計であるスマートメーターと連動(Bルート通信)して電力量をリアルタイムに可視化できるIoTデバイス「Nature Remo E」とNature Remoとの連携強化も発表した。従来もNature Remoの専用スマートフォンアプリのRemote上で、Nature Remo Eがスマートメーターから取得した家庭内の消費電力量やソーラーパネルの発電量、蓄電池の容量などをチェックできたが、新たに消費電力量をトリガーとした家電の制御が可能になった。

  1. Nature_Remo_3_03

  2. Nature_Remo_3_04

具体的には「電力使用量が2000Wを超えたらエアコンを自動的にオフ」といったルール設定が可能になる。また、電力消費量が設定値を超えたタイミングでスマートフォンに通知する機能も新搭載する。

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TechCrunch Japan

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