ハイテクとローテクを融合させることには、多くの人を惹きつける魅力があるようだ。たとえばPowerUp 3.0をみてみて欲しい。Bluetooth 4.0を使うことで、極めて普通の紙飛行機が、安価で簡単なスマートフォン制御飛行マシンに変身するのだ。少なくとも制作者はそう言っている。実際のところも、なかなか面白いプロダクトであるようだ。
さて、このPower Up 3.0というのは何物なのか。これは紙飛行機に装着して長時間飛行に耐えるフレームとして機能し、そしてまた推進・ステアリング装置として機能するものだ。Bluetoothのコミュニケーションハブとして、スマートフォンからの指示を伝える。これを装着すれば、紙飛行機をスマートフォンから操縦することができるようになるというシロモノだ。Micro-USB経由で充電を行い、1度の充電あたり、10分間の飛行を愉しむことができる。通信可能距離は180フィート/55メーターで、最高速度は10mphとなっている。
熱烈な飛行機ファンであるメンバーがPowerUp 3.0のプロトタイプを作成し、そしてこのプロトタイプを元に完成形プロダクトを世に問うためにKickstarterに登録することとなった。キャンペーンは土曜日に始まったが、開発者のShai Goiteinによれば、わずか8時間で目標としていた5万ドルを調達することとなったのだそうだ。どうやら世界中の人が、未来は紙飛行機に大きな期待を持っているようだ。
このプロジェクトに参加することにより、リモートコントロールできる飛行機を、安価に手に入れることができるわけだ。もちろん全天候型ではない。雨などに濡れてしまえば、PowerUp 3.0を搭載していようがいまいが、紙飛行機は飛ぶことなどできなくなる。
本稿執筆時点で、資金は13万5000ドル以上が集まっている。15万ドルに達するようなことがあれば、Android版の開発にも乗り出すとのことだ(訳注:訳出時点では16万5000ドル以上となっています)。
PowerUp 3.0の基本パッケージの価格は30ドルだった。もちろん既にこの価格の出資申込みは締め切りに達している。現段階でキットを入手することができる価格は40ドル以上ということになる。価格によって、リチャージャブルパックなどがついてくる。
当初リリースされる予定のiOSアプリケーション(1年以上にわたって開発が続けられている)を使えば、スロットルレバーを使って上昇・下降、そして機体を傾けての方向転換などを行うことができる。方向転換は機体後部の小さなフィンを操作することによって行うようになっている。紙飛行機を飛ばした経験を持つ世界中の子供たちの、自由に飛行機の方向を操作してみたいという願いがついに叶えられることになるのだ。
デバイスはカーボンファイバーで製作されている。充分な軽さで飛行に問題はなく、さらに強度もあって墜落時のショックにも充分耐えることができるはずだ。
PowerUp 3.0の出資者には、来年5月頃にプロダクトが出荷される予定。Goiteinによると、Kickstarterプロダクトを成功裏に終えることができれば、小売店舗でも、来年6月から50ドルでの販売を行いたいとのことだ。
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(翻訳:Maeda, H)