Brian Grazer氏、Ron Howard氏、Tyler Mitchell氏が Disrupt 2020でImagine Impactについて講演

世界は急速に変化している。刻々と複雑になってきているようだ。

何世紀にもわたって、人々はストーリーテリングを通して周囲の世界を理解してきた。今や私たちは、歴史上かつてないほど多くのストーリーにインターネット経由でアクセスできるようになり、この傾向はますます強まっていると言えそうである。一方で、こうした普及に伴い、優れたそして多様なストーリーテラーたちが幅広いオーディエンスにアクセスすることの重要性が高まっている。

Imagine Impactは、Brian Grazer(ブライアン・グレイザー)氏、Ron Howard(ロン・ハワード)氏、Tyler Mitchell(タイラー・ミッチェル)氏らによって設立されたコンテンツアクセラレーターで、ストーリーテラーたちができるだけ多くの人にリーチするために必要なツールとアクセスを提供することを目指している。そのようなミッションを有するグレーザー氏、ハワード氏、ミッチェル氏を9月14日~18日まで開催されるDisrupt 2020にお招きできることになり、非常に嬉しく思う。

グレイザー氏は、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、エミー賞、グラミー賞を受賞したプロデューサーであり、43のオスカー賞候補、198のエミー賞候補となり、「A Beautiful Mind(ビューティフル・マインド)」でアカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。彼はまた NYTのベストセラー作家でもあり、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」の 一人に選ばれた。彼は80年代にハワード氏と共に Imagine Entertainment を設立、次いでハワード氏、ミッチェル氏とImagine Impactを共同設立している。

ロン・ハワード氏は、あらためて紹介するまでもないだろう。アカデミー賞を受賞した映画監督であり、「A Beautiful Mind(ビューティフル・マインド)」「Apollo 13(アポロ13号)」 「Splash(スプラッシュ)」 など、ハリウッドの最も記憶に残る映画で豊かな創造力を発揮してきた。ハワード氏はこれまでの輝かしい映画キャリアに加え、エミー賞受賞のシリーズ「Arrested Development(アレステッド・ディベロップメント)」や HBOのミニシリーズ「From the Earth to the Moon(フロム・ジ・アース/人類、月に立つ)」など、数々の賞を受賞したテレビ番組を精力的に制作してきた。

タイラー・ミッチェル氏は、プロデューサー、ライター、起業家で、かつては Imagine Entertainment(イマジン・エンターテインメント)の副社長を務め、実写映画を監督し、Imagineのアニメーション部門を立ち上げた。彼はまた、「The Incredible Burt Wonderstone(俺たちスーパーマジシャン)」「Lucky Number Slevin(ラッキーナンバー7)」 「Maudie(しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス)」 などの映画の製作にも携わっている。ミッチェル氏はテレビ界でも経験を積んでおり、ゴールデンタイムの番組「Kidnapped(キッドナップ)」「My Own Worst Enemy」でプロデューサーや脚本家として参加している。

彼らが Imagine Impactを立ち上げたのは 2 年前で、Y Combinator(Y コンビネータ-)とさまざまな VC がテクノロジーの世界で培ったモデルであるハリウッド・シリコンバレースタイルのメンターシップを展開している。Netflixがグローバルプラットフォームを通じて才能をもった人物によるストーリーテリングを多くの人々に届ける機能を持つ一方、Imagine Impactは、その才能を精査するところから始まりネットワーク、スタジオ、メディアプラットフォームへ到達させるまでの育成の場を提供している。

Netflix と Imagine Impactは 6 月、グローバルな申請プロセスを通じて4 つのジャンルにおける映画のアイデアを特定および開発し、Netflixがそれらの制作と配給を行うという契約を締結した。

Imagine Impactが、経験豊富な査読者と、アクセラレーターで社内開発した自然言語処理システムの両方を用いて、申請されたものを精査する。

Impactはインキュベーターとして、最初のプログラム以降、65 人のライターを受け入れ、「ビューティフル・マインド」の Akiva Goldsman(アキヴァ・ゴールズマン)氏といった業界の専門家とマッチアップしての作品作りを推進してきた。これまでに 62 件のプロジェクトが完了しており、そのうち22件は大手スタジオ、ネットワーク、ストリーミングサービスに向けて販売または提供が行われている。

グレーザー氏、ハワード氏、ミッチェル氏の3人がTechCrunch Disrupt 2020に登壇して、シリコンバレーのテクノロジーとハリウッドの伝統的な創造プロセスを伴うメンターシップとを融合させる試みについて伝えるとともに、ストーリーテリングの将来について語ってくれることは本当に楽しみだ。他の登壇情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認してほしい。

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(翻訳:Dragonfly)