驚きの採用劇と言っても良いのではなかろうか。BuzzFeedジャパンは創刊編集長として、朝日新聞で長い経験をもつジャーナリストである古田大輔氏を起用することとしたのだ。BuzzFeedによれば、日本国内でのサービススタートに向けて、日本のエディトリアルチームの採用や、コンテンツ戦略を統括する立場になるのだとのこと。
日本の中でももっとも歴史を持ち、760万の読者を抱える朝日新聞社において、古田氏は東南アジア特派員、およびシンガポール支局長を務めた経験をもつ。2013年には東京に戻り、「朝日新聞デジタル」の編集に携わり、朝日新聞社の運営するBuzzFeed風サービスの「withnews」に記事を書いたり、またインタラクティブ要素やビジュアル要素を扱う作業も手がけていた。
BuzzFeedによると、古田氏はまずBuzzFeed JapanのBuzz、Life、およびNewsセクションおよびFacebookやSnapchatなどのソーシャルメディア上で扱われるコンテンツについて作業を行うチームメンバーの人選に携わるのだとのこと。
BuzzFeedは現在、9ヵ国でローカルコンテンツを扱っている。ただし、地元企業とのジョイントベンチャーとして運営するのは日本が初めてとなる。ジョイントするのはYahoo Japanで、日本でもっとも人気のあるサーチポータルのひとつであり、Googleとトップ争いを繰り広げている。
Yahoo Japanと連携することにより、同社の広告ネットワークを活用することができるのが、BuzzFeedにとっての大きな魅力となる(Yahoo Japan本体だけでも月間600億のページビューがある)。BuzzFeed Japanでの広告についてはYahoo Japanが独占販売権を持つことになっている。
ところでYahoo Japan自体もソフトバンクおよびYahooのジョイントベンチャーとなっている。ただしYahooは35.5%を保有する株式を売却する機会をうかがっているようでもある。
なお、Yahoo JapanはTwitter、Digital Advertising Consortium、およびIntegral Ad Networkなどとも広告パートナー契約を結んでいる。
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(翻訳:Maeda, H)