Clubhouseが日本語対応、最新アップデートで13言語を追加し多言語化、Android版から展開開始

ボイスファーストのソーシャルメディアであるClubhouse(クラブハウス)は、学校に戻って十数の新しい言語を学んだ。同社は、インドで行われた記者会見で、アプリに13の新しい言語を追加したと発表した。これにより、母国語での利用を望むユーザーにとって、より利用しやすいものとなっている。今回のアップデートでは、英語を話せない多くの人々や、単にローカル言語のオプションを好む人々のために、ローカライゼーションが組み込まれている。

ローカライズされる言語は、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、カンナダ語、韓国語、マラヤーラム語、ブラジルポルトガル語、スペイン語、タミル語、テルグ語の13言語だ。世界で最も話されている言語のトップ10のうち4つ(中国語、アラビア語、ベンガル語、ロシア語)が含まれていないのは、興味深いラインナップといえる。

これらの言語は、まずAndroid版のアプリで提供開始されるが、これは理にかなっている。Statcounterによると、インドのモバイルユーザーの96%以上がAndroidを利用しており、iOSのシェアは約3%と遅れをとっている。今回のアップデートでのAndroidファーストのアプローチは、Android版の提供に恥ずかしいほど長い時間を要した同アプリにとって好ましいものだ。

Clubhouseの広報担当者は、TechCrunchへのメールで、「英語しか対応していないアプリで、これほど多くの国の人々が集まって利用して下さったことに、正直驚きました」と述べている。まあ……そうだろう。

Clubhouseは、複数の言語の大切さを新たに発見したことに加えて、建築家からミュージシャン、シンガーソングライターに転身したAnirudh Deshmukh(アニルド・デシュムク)氏(上の画像)をモデルにした新しいアプリアイコンを発表した。ムンバイを拠点とするデシュムク氏は、2021年初めにClubhouseに参加し、春には現在7万2000人のメンバーを抱えるクラブ「Anirudh」を立ち上げ、毎晩自身の番組「Late Night Jam」をホストしている。

画像クレジット:Clubhouse

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(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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