Code.orgのCode Studioは、子供たちにプログラミングを教えるためのツールとカリキュラム


創設以来、Code.orgのミッションは、プログラミングを全米の教育カリキュラムに組み込むことだ。今日(米国時間9/11)、NPO団体はKindergarten(幼稚園年長)から高校までの生徒に、ガイド付レッスンを通じてプログラミングの基本概念に興味を持たせる、ツールとカリキュラムを合わせたセット、Code Studioを公開した。

子供たちにPythonやJava等の言語を教える(大学等のコンピュータサイエンスの授業のように)のではなく、Code Studioは、ロジックのブロックを操作させることによってプログラミングの基本概念を教える。適切な順番に並べることで、キャラクターを動かしたり、図形を描いたりできる。インターフェースは、MITのScratchによく似ているが、Code.orgの製品担当ディレクター、Mona AkmalがGoogle Hangoutで私に話したところによると、Code Studioには、MITのものとはいくつか重要な違いがあると言い、中でも、HTML 5を使っていること(このため殆どのブラウザーで動作する)と、K-12(Kindergartenから高3まで)生徒向けにパズルベースのレッスンプランがあることを挙げた。

ユーザーインターフェースそのもの以外でも、Code.orgはその大義(“Hour of Code” キャンペーンに後押しされた)にまつわる認知度を利用して、概念を紹介するビデオにMark Zuckerberg、ビル・ゲイツといったビッグネームを登場させたり、Angry Birds等の人気ブランドのキャラクターをレッスンで利用したりしている。

もう一つCode Studioの大きな特徴は、教師が生徒の進捗をモニターできるインターフェースがあることだ。教師が自分のクラス経営を行ったり、司書やコンピュータ室スタッフが様々な学年の生徒向けにカリキュラムを組むためには、当然必要な機能だ(Code.orgはこうしたカリキュラムを学校に浸透させることが目的)。

Code.orgは、学校が生徒にCode Studioを紹介することを期待すると同時に、子供たちが学年に見合ったレッスンを修了した後、自分たち独自のゲームやアプリを作ってシェアするための環境を提供したという認識を持っている。そんなシェア活動を促進するために、近々Code Studioは、プロジェクトへのリンクを生成してSMSやソーシャルネットワークを通じて、友達や家族に自分の作品をプレイしてもらえるようにする予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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