Cruiseがドライバーなし自動運転車の公道テスト認可をサンフランシスコ州から取得

GM(ゼネラル・モーターズ)傘下の自動運転開発Cruise(クルーズ)は、ドライバーが乗り込まない車両のサンフランシスコでの公道テストをカリフォルニア州当局から許可された。同社にはソフトバンク・ビジョン・ファンドやホンダ、T. Rowe Price & Associatesが出資している。

カリフォルニア州の自動運転車両を監督するDMV(車両管理局)は、認可によりCruiseは自動運転車両5台をドライバーを乗せずにサンフランシスコ内の特定の道路でテストできる、と述べた。同社はセーフティー・ドライバーが乗り込む自動運転車両のテストを2015年に取得している。

「この許可を取得するのは当社が初めてではありません。しかし米国の主要都市の道路で用いる初の会社になります」とCEOのDan Ammann(ダン・アマン)氏は10月15日、同社のブログに書いた。「今年末までに当社はサンフランシスコの公道で、ガソリンを使用せず、ハンドルを誰も握っていない車を走らせる予定です。安全を維持しながらドライバーを不要にすることは自動運転車にとって真のベンチマークであり、また化石燃料を燃やすことは交通の未来を構築することにはならないからです」。

アマン氏は、ドライバーレスの許可が出たことは控えめだが同社にとってマイルストーンだと表現した。同社は自動運転に6年取り組んでいる。

「この取り組みは注意を引くものではないかもしれません。目にするのは街中を静かに自動で動く車だけです。スピードもそう出しません。衝突もしません。静かに走行するだけです」と同氏は書いた。「しかし実際にサービスは立ち上がっていませんが、我々の壮大な計画です。サンフランシスコのカオス的でごちゃごちゃした通りが我々の発射場です。Cruiseのミッションに何年も心血、汗、涙を注いできた場所です。そして200万マイル(約320万キロ)のテスト走行をした場所で、実際に初めて道路走行を行います。自律的に走行する電動車両が、世界で最も運転が難しい都市を走るのです」。

運転席に誰も乗り込まないことを意味するドライバーレスの認可にはいくつかの制限がある。Cruiseの車両は日夜問わず時速30マイル(約48キロ)以下で道路を走行すること、濃い霧や大雨の時はテストしないことなどが条件だ、とDMVは述べた。ドライバーレスの認可を申し込む企業は保険あるいは500万ドル(約5億円)の債券、車両がドライバーなしで走行できること、連邦政府自動車安全基準をクリアしていること、あるいは国家道路交通安全局の除外、SAEレベル4もしくは5をクリアしていることを証明する必要がある。

Cruiseはカリフォルニアでドライバーレス認可を受けた5番目の企業だ。他にはWaymo、AutoX、Nuro、Zooxが認可を取得している。DMVによると、現在60社がセーフティドライバー付きでの自動走行車両のテスト許可を持っている。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Cruise、自動運転

画像クレジット: Cruise

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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