“Czur”は1冊当たり5分でデジタル図書館を作れるスキャナー

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西ゴート族がアレクサンドリア図書館を焼き払った時、プトレマイオス1世ソーテールは、その宮殿のような大理石張りの特別室にCzur(「シーザー」と発音する)スキャナーがあればよかったのにと思ったに違いない。

Czur

は強化されたブックスキャナーで、300ページの本 ― あるいは金で買えない古代知識の巻物 ― を5分ほどでスキャンできる。

Czurは、一種のカメラ/スキャナーのハイブリッドで、使用者はスキャン台に本を置いてページをめくっていく。各ページを写真に撮り、画像処理し、写り込んだ指さえ消してくれる。早割価格の189ドルはブックスキャナーとしてはかなりのお買い得だ。高解像度カメラの下に他の物体を置いて、HDMIポートからプロジェクターに画像を送ることもできる。遠隔操作用の足踏みペダルとソフトウェアを使って、平均的な人で1分間に約80ページをスキャンできる。

チームは目標の2万ドルを突破しており、マーケティング資料は少々雑だがシステムの概要は見ることができる。スキャンしながらページの歪みを正しく修正し、美しい画像とOCR出力を得られるのは魅力だ。

Czurは、大規模な海賊本製作機にもなるのって? かもしれない!しかし、長編のノンフィクションや調査に取りかかっている人は大いに助かるだろうし、デジタル未来への移行に関心のある小さな図書館にとっては天の恵だ。チームは来年1月の出荷を目指している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook