量子コンピューティングのD-Wave Systemsが今日、昨年末に2900万カナダドルの資金を調達していたことを発表した。
その前には同社は、昨年夏に2840万ドルを調達し、その後11月には約220万ドルを調達している。投資家は、これまでの数社の投資家のほかに、“大手の機関投資家”、D-Waveはその名前を明かしていない。
新たな資金によりD-Waveはそのハードウェアとソフトウェアの開発努力をさらに強化できる。プロセッサとしては同社は現在、次世代タイプの1000キュービットのシステムを開発中で、それはその前の512キュービットの製品よりも、量子コンピューティングの威力をより明確に見せつけることができるだろう。
実際にプロセッサを売っていくためには、GoogleやNASAなどのクライアントがquantum annealingを利用するソフトウェアを作る必要がある。それは多くのソフトウェアエンジニアにとって未踏の領域だから、D-Waveは顧客と協力しながら、量子計算機を買うことのメリットを訴えていかなければならない。
一般市販品としての量子計算機を初めて作った、というタイトルはD-Waveのものだが、今では同社以外の企業もいくつか生まれている。昨年の夏は、Y Combinatorが支援するRigetti Computingが、同じく商用の量子計算プラットホームを作るために、250万ドルを調達した。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))