Googleが今日(米国時間11/5)、Google Container Engineというもののアルファテストを開始する、と発表した。それは、Googleのクラウドプラットホームの上でDockerによるコンテナを使用するアプリケーションを構築し運用するユーザに提供する、もろもろの管理サービスだ。
Dockerは今のデベロッパ界隈でいちばんホットな技術であり、デベロッパとの会話の中で必ず登場する名前だ。GoogleのCloud Platformのチームも、そのプラットホーム全体ををDockeベースで行くことに決め、顧客であるデベロッパが分散アプリケーションをより容易に構築運用できるようにしたい、と考えている。
基本的に今度の新サービスは、GoogleのオープンソースプロジェクトKubernetesをベースとする”Cluster-as-a-Service”のプラットホームだ。言い換えると、デベロッパは自分のクラスタを、Googleがその巨大なデータセンター向けに開発した独自のコンテナ技術を利用して管理できる。ユーザのアプリケーションは通常、複数のDockerコンテナで構成されるが、Kubernetesはそれらの動的(==ランタイムの)管理を助ける。
Googleによると、自社のクラウドプラットホームの“高速ブートと効率的なVMホストとシームレスな仮想化ネットワークの組み合わせ”は、“コンテナベースのアプリケーションを稼働させるための理想的な場所”だ、という。競合他社はこれに異議を唱えるだろうが、Dockerコンテナアプリケーションに対してこのレベルの管理サービスを提供しているところは、まだほかにない。
Googleは最初5月に、同社のManaged VM service(管理サービスを伴うVMサービス)の一環としてDockerイメージのサポートを開始した。これらの管理つきVMは今アルファを終えようとしており、自動化スケーリングのサポートが加わったことによりデベロッパは、Googleのプラットホーム上でDockerコンテナを、難しい作業を伴わずに利用できる。アルファやベータのGoogle的な定義では、ベータは、アクセス制御なし、課金なし、ただし技術的サポートに関するSLA(service level agreement)もなし、という意味だ。
そして今回のDockerクラスタ管理サービスはまだアルファだから、機能は不十分だし、不測のシステム事故はいつでもありえる。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))