Duolingo、無料の学校向け教育プラットフォームをリリース

有力な語学学習ツールのDuolingoが、今日(米国時間1/8)、学校向けの無料プラットフォーム、Duolingo for Schoolsを発表した。利用は完全に無料だ。

この新しいサービスを利用すれば、教師はダッシュボードからクラスの全生徒の成績をモニタし、学習状況を詳細に知ることができる。

現在すでに多くの教師が非公式にDuolingoを教室に取り入れているが、今回の学校向けサービスの登場で、教師向けダッシュボードが提供されるようになったのは朗報だろう。またDuolingo for Schoolsを利用すれば、既存の教育計画の中にDuolingoのレッスンを組み込むことが容易になる。たとえばレッスンを指定して宿題として課することもできる。

さらに重要な点だが、教室で多人数に対して一律に行われる教育と異なり、Duolingoは生徒の長所、短所、知識に応じて個別化した学習体験を与えられるというメリットがある。また英語運用能力の高い教師をみつけることが困難な諸国においても質の高い教育を行うことができる。

共同ファウンダーのLuis von Ahnは、「われわれの目標は、生徒の学習状況を教師に即座にフィードバックし、それに応じた適切な個人的指導ができるような学習プラットフォームの確立だ。これによって教師は大幅に時間を節約し、難しい概念の説明や質疑応答、落ちこぼれそうな生徒の補習などの重要な仕事に集中できる」と述べた。

Duolingoは、他のサービスと同様、この新しい学校向けプラットフォームも無料で提供する。現在提供されているすべての言語で利用可能だ(中国語だけはリリースが2週間後となる)。コスタリカ、グアテマラでは政府が公立学校の英語教育にDuolingoプラットフォームを取り入れる実験を開始している。

〔日本版〕すでに日本語版の「学校向けduolingo」も提供されている。ダッシュボードのサンプル

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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