Gorgias(ゴルギアス)は12月10日、シリーズBラウンドで2500万ドル(約26億円)を調達し、ポストマネーのバリュエーションは3億ドル(約312億円)になったと発表した。
ちょうど1年少し前に同社がシリーズAラウンドで資金を調達したとき、CTOのAlex Plugaru(アレックス・プルガル)氏と共同で創業したCEOのRomain Lapeyre(ロメイン・ラペール)氏は、eコマース企業が最も受けることが多いカスタマーサービスの質問対応を自動化するためにeコマース企業と協業していて、その一方でサポートチームがより素早く対応し、追加で製品やサービスを購入したいと顧客に思わせることができるようサポートするツールも提供していると筆者に語った。
現在eコマース4500店超をサポートしていて「ここにはSteve Madden、Timbuk2、Fjällräven、Marine Layer、Ellana、Electrolux、Sergio Tacchiniなどが含まれる」とGorgiasは説明する。売上高は今年200%増えた。
パンデミックの間にeコマースが全体的に成長したことを考えれば、Gorgiasの成長は不思議ではない。各小売店のオンライン注文は「かなり増加」し、これは顧客サービスの要望の増加につながった。そうしてeコマース企業は次々とGorgiasに助けを求めた。
当初、eコマース業者は顧客により素早く対応し、サポートチームをさらに効率的にしたがっていた、とラペール氏は話した。しかし時間が経つにつれ、eコマース業者は「売上を伸ばす手段」としての顧客サポートの活用に興味を持つようになった。実際、同氏は対応時間に基づいてサポートチームに対価を支払っていたとある業者が今では販売手数料を払っていることを思い出した。
こうした傾向はパンデミックが終息した後も続くと考えている、とラペール氏は話した。「我々は5年先に進んだのです」
Gorgiasはこれまでに計4000万ドル(約42億円)を調達した。新規ラウンドはSapphire Venturesがリードし、SaaStr、Alven、Amplify Partners、CRV、Greycroftなどが参加した。
調達した資金でGorgiasは引き続き人材を採用し(30人だったチームは今年100人超に増えた)、特にオートメーションを開発するエンジニアリング分野の人材を増強するとラペール氏は述べた。
「消費者がますますオンラインで買い物し、Gorgiasのプラットフォームは高成長のeコマースブランドのために新種の顧客サポートを展開しています」とSapphire VenturesのマネジングディレクターRajeev Dham(ラジーブ・ダム)氏は声明で述べた。「共同創業者でCEOのロメイン・ラペール氏とチームは、eコマース業者が顧客とのコミュニケーションの全てを1つのアプリで管理できるという驚くようなプロダクトを開発しました。このプロダクトは最終的にはより良い顧客エクスペリエンスを提供します」。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:ネットショッピング、資金調達
画像クレジット:Gorgias
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(翻訳:Mizoguchi)