本日開催されたAmazonの大規模イベントでの、大きな驚きの1つは、同社が発表しなかったものである。Amazonはここ数年にわたり、HomePodやGoogle Maxに相当する独自バージョンの高級スピーカーを作っているのではないかという憶測が飛び交っているが、結局の所まだ真のプレミアムEchoを目にしてはいない。
この理由の一部は、Amazonが既にSonyのようなハードウェア企業と手を組んで、Alexa組み込みプレミアムスマートスピーカーの提供を推進しているという点にもある。しかし今日私たちは、Amazonがこうした製品をどのようにして行こうと計画しているのかを垣間見ることができた。率直に言えば、ちょっとした新風である。
Amazonは既に基礎を押さえている。計画の第一歩は、EchoとAlexaをできるだけ多くの家庭の、可能な限り多くの部屋にばらまくことだ。そのためには超低コストのEcho Dotが大きな役割を果たしている。本日Amazonはこうしたパーツたちを、更に別のものへと変身させられることを示したのだ。
イベントの後で、私たちはAmazon HQの中に用意されたいくつかのデモ用居室に案内された。ここは自然の生活環境の中で、新しい製品を紹介できるようにデザインされている。私は2つの新しいEcho Dotに挟まれたソファーの前に立っていて、2つのデバイスに分離された左右のステレオトラックから流される、エド・シーランの曲を聞いていた(言っておくが、私の選択ではない)。
音は大きくて、まあまあだったが、HomePodのようなものと比べることはできない。だがそれは問題ではない。新しいSubを追加して、Link Ampも接続してみよう。やった、自分自身で組み立てたモジュラーホームステレオシステムの出来上がりだ。これはAmazonをSonosのようなものと競わせるようにできる、魅力的なアラカルトアプローチだが、それ以上に重要なことは、既存のEchoを、複数の部屋にまたがるホームスピーカーシステムの中心に据えることができるということだ。
Amazonクロック?Amazon電子レンジ?(どちらもハードウェアイベントで発表された)これらの奇妙な追加製品は、私の同僚のMatt Burnsの心には響かなかったようだ。一方Linkに関しては「ほんの2,3週間前には、光出力のためだけに、もう少しで600ドルのデバイスを買うところだったんだよ」と彼は言った。今や199ドルまたは299ドルで、LinkまたはLink Ampを手に入れることができるのだ。
HomePodやHome Maxのために349ドルとか400ドルという大金を支払う代わりに、自分自身の組合せを1つずつ作り上げて行けるのだ。もちろん、全部を組み立てたあとのコストは、先の2つのスピーカーを選ぶよりもすぐに高くなる可能性があるが、1部屋ごとに組合せを考えてカスタマイズできることには多くの利点がある。
このアプローチは、Amazonのニュースでぎっしりのこの1日の中でも、最も魅力的で素晴らしいものだ。AppleとGoogleがこれにどのように反応してくるかを見るのが楽しみだ。
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(翻訳:sako)