Energysquareは長方形の薄い充電パッドだ。これがあればもうモバイル・デバイスの充電器を探してうろうろしないですむ。 Energysquareのパッドは既存のワイヤレス充電デバイスのような誘導充電方式を採用していない。その代わりEnergysquareではパッドの表面を導電性素材とし、モバイル・デバイスの背面に充電用の金属突起を持つステッカーを貼る方式としている。
この製品は現在、Kickstarterキャンペーンを実施中だ。
私はパリで開発チームに会い、製品のプロトタイプを試してみた。メインとなるのはマウスパッド大のデバイスで、導電性の金属が貼られた25区画に分割されている。金属の表面にスマートフォンを置くというのは気が進まないが、これで充電できるならそうも言っていられない。
ユーザーはスマートフォンの裏側に専用のステッカーを貼る必要がある。ステッカーの表面には小さな金属の突起があり、USBまたはLightningコネクターが付属する。ステッカーから伸びるコネクターをデバイスの充電ソケットに挿せば準備完了だ。
自分のスマートフォンにステッカーを貼るのもあまり好きではないが、充電器から充電器へと毎日忙しくプラグの抜き差しを繰り返すのも飽き飽きしていた。Energysquareのアイディアというのは、この充電パッドを自宅の寝室のサイドテーブルと職場のデスクに置いておけば、もう充電器を探す必要がなくなるというものだ。ユーザーがパッドの上にスマートフォンを置くだけで充電がスタートする。
誘導充電方式に比べるとEnergysquareの接触充電方式はフルスピードで充電ができる。またパッドに載せられるかぎり多数のデバイスを同時に充電できる。要するにステッカー上の2つの金属突起がパッドの別の区画に接触するようにデバイスが置けさえすればよい。
もうひとつ良い点はこのステッカーが安いことだ。1枚が10ドルなので複数のデバイスに使うことも、取り換えることも簡単だ。Energysquareの充電パッドはKickstarterで65ドル(59ユーロ)で入手できる。
開発チームはこの充電パッドを公共の場所、駅や空港、レストランやバーなどに普及させたいとしている。これはなかなか野心的な計画だが、もちろんそういった場所で簡単に充電ができるなら便利であることは言うまでもない。
〔日本版〕キャンペーンのページによれば、最初の出荷は今年11月を予定している。3万ドルの目標額に対し、すでに4万8000ドル以上がプレッジされているのでプロジェクトはスタートするはず。59ドルのプレッジで充電パッドとステッカー5枚が入手できる。ビデオによればテープ状のステッカーの端が充電プラグになっており、他のプラグを挿す必要があれば簡単に外せるようだ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)