Evernote CEO、過ちを認める:アプリの安定と要員増強を約束

Evernote CEOのPhil Libinは、元TechCrunchライター、Jason Kincaidのブログ記事に書かれた同社に対する厳しい批判に回答した。Evernoteのバグやサポートの問題を指摘するその記事は,最近ネットをにぎわせていた。Libinは、すべてのアプリの新バージョンが計画されており、メモ編集、ナビゲーション、検索、同期、および協同作業の改善を目指している、と言っている。

彼によると会社はすでに作業にとりかかっており、現在、安定性、デザイン、シンプルさに集中すべく、チーム強化のために多くの雇用も予定されている。

Libinは、Evernoteのプラットフォームが膨張を続けている問題についてもかなり触れていて、その大部分は、Evernoteが作り上げてきたアプリのエコシステムにまつわるもので、バグに関連する一連の問題を引き起こした。

彼は、「Jasonの記事は、読んでいて辛くもどかしかった。大局的にみて彼の言うことは正しいからだ」と言い、「われわれはこれを修正していく」と付け加えた。

具体的には、著しい成長を続けているが、会社として「一度立ち止まって、上ではなく中を見る必要がある」と彼は言い、Evernoteの2014年の「中心テーマ」は、「Evernoteの中核機能の継続的改善」であると誓った。

彼によると、このための作業は数ヶ月前に始まっていた。「安定問題」を起こしたiOS 7バージョンへ苛立が引き金だった。

現在164名の技術者とデザイナーがEvernoteに関わっており、うち150名が中核ソフトウェア製品に割り当てられている。Libinは、総人員数は2014年に「かなり大きく」増えるが、比率は変わらないと約束した。彼によると、その後大きな前進があり、Evernoteは「明らかにバグが減った」と言う。

Libinは、AppStoreのレーティングは星2つから4.5に上がり、iOSのカスタマーサポート件数は「半分以下に減った」と言う。

しかし、ユーザーが改善を感じるまでにはもっと長い時間がかかるだろう、と彼は言っている。

今やかなりの大企業にとって、これは異例なほど率直な回答といえる。

原文へ
 
(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。