今日(米国時間1/13)、FAAはAMA(Academy for Model Aeronautics、モデル航空アカデミー)と協力しながらRCモデル機やドローンの運用に関する安全ガイドラインづくりを始めたと発表した。AMAはアメリカにおけるモデル航空機愛好家の最大の団体だ。
モデル機愛好家の多くはAMAの会員であり、そうでなくてもその安全ガイドライン(400フィートを超えない、空港から3マイル以内を飛行しない等)を知っている。しかし最近、比較的安価なGPS内蔵クアドコプターが普及し始めた。
これらのどローンは操縦も簡単ないし、完全な自動操縦が可能で、簡単に1000フィートに達してしまう。またFAAは、一部のハイエンド・モデル機は幅が20フィート以上で複数のジェットエンジンを装備していると指摘する。
FAAは商用ドローンを既存の航空規則の体系に組み入れようと努力を始めたところだが、モデル機愛好家団体と協力して安全な運用に関するガイドラインを策定しようというのは理にかなっている。というのも多くの商用ドローンは愛好家がホビーで飛ばしているのと事実上同じ機体だからだ。
FAAとの合意にもとづいてAMAは会員向けにUAS(無人航空システム)など最新のテクノロジーを含めて飛行ガイドラインなど総合的な安全プログラムを提供していく。
FAAにはモデル機を取り締まる権限はないが、AMAと密接協力していくことは双方にとって利益となるのは明白だ。不注意なユーザーがドローンを飛行機に衝突させたり地上の人々の中に墜落させて負傷者を出すなどすれば、政府はモデル機の規制に乗り出さざるを得ないことをAMAは承知している。AMAの使命の一つは政府当局と協力しつつ会員の利益を守ることだ。AMAによればメンバーは15万人だという。
FAAにおけるUAS統合の責任者、Jim Williamsは「安全なUASの運用を確立することは、この産業の発展に資すると同時に、より多数の愛好家がモデル機の飛行を楽しめるようになることにつながる」と述べた。
ボーナス: FAAとAMAはこういう動画を見ると身がすくむ思いをするかもしれない。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)