Facebookに対するユーザーの最大の不満は「自分の情報が誰と共有されているかわかりにくい」というものだ。そこでFacebookではプライバシー設定が3ステップで簡単にチェックできる「共有範囲を確認」という新たなメニューを追加した〔日本語化ずみ〕。
このメニューは3月にテストされたものだが、今回、全ユーザーに公開された。
当面、この機能はウェブ版のみだが、モバイル版ユーザーの膨大な数を考えればいずれモバイル版も開発されるだろう。Facebookとしては、チェックのために多少の手間がかかっても、ユーザーが自分のコンテンツや個人情報が誰と共有されているかはっきり知っている方が、Facebook上でのより多くの活動を期待できると考えているようだ。この「共有範囲の確認」は近く、Facebookでログイン動作を行うたびに、ホームスクリーンにポップアップすることになるようだ。
「共有範囲を確認」の最初のステップは「投稿」で、現在の投稿の共有範囲が表示され、必要なら変更できるようになっている。
次のステップは「アプリ」で、アプリの情報の共有範囲が表示される。
最後のステップは「プロフィール」でユーザーのプロフィール情報の共有範囲がアイテムごとに表示される。
これまでFacebookではユーザーが情報をうっかり意図しない範囲に公開してしまうことがしばしば起きていた。その結果、就職に失敗したり、インターネット・ストーカーを引きつけてしまうなどの深刻な結果となる可能性があった。.
新しい青い恐竜のマスコットはFacebookのプライバシー問題を象徴しているようで面白い。一見するとかわいらしく無害そうだが、ユーザーのデータを食べて育つときわめて強力な存在になる。シンプルな3ステップのチェックだけで錯綜したプライバシー問題がすべて解決するわけではないが、ともあれ正しい方向への(恐竜の)一歩であることはまちがいない。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)