〔この記事の筆者はTravis Bernard〕
われわれはついついFacebookのページを次々に「いいね!」してしまう。そこでFacebookは対策を考えねばならなくなった。つまり、われわれは50種類」のページに「いいね!」していてもそれらのページを始終訪問したり、投稿にコメントしたりするわけではない。もちろんFacebookはそのことに気づいていた。そこでFacebookは一部のページで複数の投稿を「まとめ(bundle)表示」するようにした。
あるページからの投稿が「まとめ表示」されるかどうかはユーザーがそのページとどう関わってきたかで決定される。ページからの投稿に頻繁に「いいね!」したり共有したりして関与している場合、投稿は「まとめ表示」にならない。ページにあまり関与していない場合、「まとめ表示」になる可能性が高くなる。要するにそのページを単に見ているだけか、積極的に関与しているファンであるかの違いだ。
「まとめ表示」の例はこんな具合だ。一番上に「アップデートが3つ」あると表示され、一番下に「すべて見る」というリンクが配置されている。
表示アルゴリズムのこの変更はユーザーがもっとも興味をもつであろう投稿を優先表示させようとするFacebookの努力の一環だ。アイディアは理にかなっている。ところが実際の動作には不審な点がある。私のニュースフィードで「まとめ表示」になったページにはTechCrunch とNFLのBaltimore Ravensが含まれていた。どちらも私が一番頻繁に関与しているページだ。この2つのページが「まとめ表示」になってしまうのは明らかにおかしい。XLR8R とThis is Colossal,も私が頻繁に関与するページだが、こちらは「まとめ表示」にならず通常のフォーマットで表示されている。
ニュースフィードで興味ある投稿を目立たせるために「まとめ表示」はよい仕組みだと思うが、実装にはまだ問題が残っている。Facebookはアルゴリズムを改良する必要がありそうだ。
ページの投稿が「まとめ表示」されると、トップの投稿以外は「すべて見る」の向こうに追いやられるのでユーザーへの露出が減る。通販や広告収入をあてにするページの場合、ビジネスがダメージを受ける可能性がある。しかし、まったく表示されないより「まとめ表示」であっても表示された方がいいと考えるべきだろう。ユーザー関与があまり活発でないページの場合、むしろユーザー参加を促す効果があるかもしれない。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)