9期連続して、Facebookは売上予測を上り、11.2億人のモバイルユーザーが広告売上の66%に貢献した。2014年Q3、Facebookは売上32.03億ドルを達成し、1株当たり利益(EPS)は0.43ドルだった。月間ユーザー数は2.27%増の13.5億人となったが、Q2の成長率3.125%には及ばなかった。同ソーシャルネットワークの日間ユーザーは8.64億人、モバイル日間ユーザーは7.03億人だった。現在Facebookのモバイルのみユーザーは4.56億で、前四半期の3.99億人から14.2%増え、Facebookの全ユーザーベースの1/3を占めている。モバイルユーザーは10.7億人から11.2億人に増えたが、成長率は4.67%と前四半期の5.9%から明らかに低下した。
そのサイズ故、2.27%のユーザー成長率でも、Twitterが成長率4.8%でユーザー数2.84億人に伸ばしたのと比べて引けを取らない。さらに、Facebookのモバイル売上比率は他の広告巨人を圧倒しており、例えばYahooのモバイル広告は、今四半期広告売上全体の17%にすぎなかった。
ウォール街はこの決算報告がお気に召さなかったと見え、現在$FBは時間外取引で9.77%下げた72.88ドルとなっている。発表前は80.52ドル、通常取引きでの史上最高値は81.16ドルだ。
Facebookは、地元米国・カナダ市場では順調な伸びを見せ、前期の2.04億人から2.06億人へと増やした。しかし、アジアでの成長は鈍化しており、前期の5.12%から3.96%に落ちた結果、同地区のユーザー数は4.26億人となった。ユーザー当たり平均広告売上(ARPU)成長率は、世界ではやや低下したが、米国およびカナダでは前期の13.08%から15.91%へと伸びた。これは、プレミアムビデオやAudience Network等の新しい広告商品が、Facebookの国内市場を活性化している兆候と見ることもでき、時間と共に国際市場でも好転が期待できる。
Facebookの業績は、ウォール街予測の売上31.2億ドル、EPS 0.40ドルを共に上回った。現在Facebookは、現金および現金相当物、有価証券142.5億ドル相当を保有しており、買収資金は豊富にある。
今日この後行われる収支会見では、いくつか重要な質問がある。Facebookのプレミアムビデオ広告の実績、Facebook Audience Networkおよびモバイル広告ネットワークの初期状況は興味の対象だ。アナリストらは、PaperとSlingshotの鈍いスタートや最近のRooms公開を受け、Creative Labsによるスタンドアロンアプリ戦略の今後について、Facebookがどう考えているかを聞きたいかもしれない。
しかし最も重要なのは、Facebookが10代ユーザーの定着について何かデータを出すかどうかだ。多くの人々が著しく減少していると予測しており、Piper Jaffrayの調査も、2014年春の72%から秋には45%に下がっていると報告しているが、この種のアンケートは、ティーンエージャーたちがクールを装って[Facebookからの]撤退を誇張して答えている恐れがある。最後にFacebookが10代のデータを発表したのは2013年Q3の収支会見で、この時米国ティーンの間で若干の低下が見られると語って株価が急落したため、以来同社はこの話題に関して口をつぐんでいる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)