「Facebookページ」がリニューアルされる。米国時間1月6日、Facebook(フェイスブック)は「ページ」のメジャーアップデートを公開することを発表した。レイアウト、ナビゲーションが一新され、専用ニュースフィード、ファンを惹きつけるためのQ&Aフォーマットなどが導入されるなどFacebookページの体験が大幅に変更される。準備中のバージョンで目立つのは「いいね!」ボタンが削除され、現在、何人がページをフォローしているかという直接の測定値に焦点が移されることだ。
TechCrunchはFacebookページのオーバーホール計画を確認し、この夏記事にしている(未訳記事)。これはハリウッドスター、作家、クリエイターなどの著名人を対象に新バージョンのテストが行われたことを知ったのがきっかけだった。Facebookは続いて英語版の企業ページのアップデートもテストした。
FacebookはFacebookページの新バージョンが今後数カ月にわたって順次正式公開されると発表している。
上で触れたように、新しいページデザインにおける最大の変更点の1つは、「いいね!」がなくなることだ。これは、「いいね!」数がページの人気を正しく伝えていないという反省から生まれた。これまでFacebookユーザーがページを「いいね!」すると、自動的にフォローすることになる。ところがテーマに関心が薄れたり、ニュースフィードにページからの投稿が頻繁に表示されるのがわずらわしくなったなどの理由でフォローを解除するユーザーが多数現われていた。「いいね!」のリクエストを受け取った後、義理で「いいね!」したものの、ページからの更新情報を受け取ることは選択しなかったユーザーも多い。
もう1つの大きな変更は、独自のニュースフィードだ。ページ自体が公人・著名人ないしブランドとして会話に参加し、トレンドを追跡し、ファンと交流することができる。この専用のニュースフィードには、ぺージが会話する相手として他の公人・著名人、ページ、グループ、トレンドのコンテンツなどが提案されている。
ユーザーがページをフォローすると、他ユーザーの投稿コメント欄のトップにページからのコメントが目立つように表示される。またそのページをフォローしていることを示す青いチェックマークが付加される。このコメント投稿はユーザー自身のニュースフィードにも表示されることがある。
Facebookによると、ユーザーはコメントや推薦された投稿から直接ページをフォローできるようになるという。
また、Facebookはページがファンとの交流を深めることができる新しいQ&Aフォーマットを準備している。クリエイターがファンから質問を受けストーリーで答えるというInstagramに似た方式だ。Facebookページの場合、フォロワーは特定のトピックについて質問することができる。ページが回答したQ&Aはスワイプしてすばやくブラウズすることが可能で、ユーザーが情報を得るのに便利だ。これは特定のクリエイターのことをさらによく知りたいファンが質問してくる場合に、そうしたファンを楽しませるようなカジュアルなスタイルで回答した場合、特に便利だろう。
こうした大きな変更に加えて、Facebookページの管理者向けのバックエンドのアップデートもある。たとえば管理者のアクセス許可のオプションが増える。これによりページインサイト、広告、コンテンツ、コミュニティ活動、一般メッセージなどそれぞれの活動に対して適正なレベルのアクセスを割り当てることができる。
Facebookはテスト時のフィードバックを参考にして、権限の管理、管理者の追加、管理者のページインサイトへのアクセスコントロールなどを可能にする管理ツールを構築した。これはページの「管理」ボタンから直接利用できる。またモバイルアプリがCクリエータースタジオをフルサポートするようになる。
Facebookは「ヘイトスピーチ、暴力的、性的、スパム的コンテンツ、なりすましアカウント、フィッシング」を検出してフィルタリングする機能を強化し、モデレーションも改善したとしている。さらに詳細を取材したがFacebookは回答を避けた。
テストが始まって以降、新バージョンに対するユーザーの評価は好意的だった。ユーザーに好まれたのはインターフェイスのシンプル化、実際のプロフィールと公開プロフィール、またページ間の切り替えが簡単になったこと、ファンのエンゲージメントをアップするための機能の追加などだ。
Facebookでは「ページのアップデートは今後数カ月で行われる」としている。
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タグ:Facebook
画像クレジット:TechCrunch
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)