Facebookがショート動画やストーリーズに広告を導入

Facebook(フェイスブック)は動画クリエイターの収益化オプションを拡大している。これらのクリエイターが投稿した動画を見ている人は、おそらくより多くの広告を目にすることになるだろう。

Facebook App Monetization DirectorのYoav Arnstein(ヨアヴ・アーンスタイン)氏はブログ記事で、クリエイターはこれまで最短3分間だったところを、最短1分間の動画にもインストリーム広告を入れられるようになると述べている。これらの広告は通常、ショート動画の再生開始から30秒後に再生される。

アーンスタイン氏は「今後は報酬や製品とのインタラクションを通じてエンゲージメントを高めるインストリーム広告フォーマットを検討しています。これは人々に優れた視聴体験を提供し、広告主が関連する視聴者にリーチする方法を提供しながら、コンテンツクリエイターの報酬の増加を支援することを意図しています」と述べ、またフェイスブックは「特にショート動画の収益化に注力しています」とし、Facebookストーリーズにステッカーのような広告を掲載する方法をテストする予定であると付け加えた。

Facebookはこれらの広告収益を動画クリエイターと分配し、プログラムの基準も更新するとしている。参加するにはFacebookストーリーズが過去60日間のすべての動画の視聴時間が60万分間であること(以前は3分間以上の動画のみカウントされていた)と、5本以上のアクティブ動画またはライブ動画があることが条件となる。

ライブ側では、Facebookはインストリーム広告プログラムを招待制から変更し、過去60日間に6万分のライブ視聴があったクリエイターが参加できるようになると、アーンスタイン氏は述べている。また700万ドル(約7億6000万円)を投じて、Stars(ファンがクリエイターを支援するために使用できるバーチャル通貨)の導入を促進するためにStarsを無料で提供する。

広告以外の製品も国際展開を続けている。アーンスタイン氏によれば有料オンラインイベント(2020年夏に開始)は20カ国で提供されており、今後数週間でさらに24カ国(アルゼンチン、香港、アイルランドを含む)に拡大する予定であること、ファンサブスクリプションは25カ国以上で提供されており、さらに10カ国(オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、アイルランド、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデン、スイス、トルコ)で導入される予定だと記している。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Facebook

画像クレジット:Michael Short / Bloomberg / Getty Images

原文へ

(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。